改めて はじめの一歩の結末を考える

 週刊少年マガジンに連載されているボクシングマンガ・はじめの
一歩が、9月で連載30周年を迎えた事から2週にわたって特集が
組まれていた。

 その中で作者の森川ジョージ氏は‘あまり節目を意識した事はな
く行けるところまで行こうと馬力だけでやってきたけど、行き先が
見えている今は少し違う’という内容のメッセージが載っていたの
を見ると一歩もそろそろ終わりが近いのかと思ったりする。

 基本的にスポーツ系の作品は何らかの節目をもって終わりにする
傾向が強く、それが最大のライバルとの最終決戦や高校野球マンガ
なら甲子園での優勝などのゴールがあるのが通常だ。

 それぞれの作品を読んでいると物語の結末が読めて来るわけで、
ボクシングマンガならば世界王者になったり引退という形で現役に
幕を閉じて終わるのだが一歩の場合は既にパンチドランカー症状の
兆候を理由に引退している。

 引退後にトレーナーとしてボクシング界に携わり弟子を育て最終
的には世界王者にするという展開になるには今の連載状況を見ると
10年はかかりそうだし、そうなれば森川氏の体力的な問題から下手
すると最悪の場合は連載打ち切りで未完のまま終わるという最悪の
ケースも考えられる。

 ただし最近の内容を見ていると周囲の再起への期待を受けて一歩
自身も揺れ動いているようだから流れから行けば、どこかで再起す
る事になるのではないだろうか。

 問題はどういうきっかけで再起する事になるかでライバルキャラ
の誰かが再起不能になったり、鴨川会長に何かがあったりして心の
中で燻っていた炎が燃え上がり・・・といったところだろうか。

 そして時間軸を進めて世界王者になった宮田一郎に挑戦する形で
ゴングが鳴り‘強いというのは何か?それを今から見つけて来い’
と鴨川会長か鷹村に言われ、王者に向かって行くシーンで‘完’に
なるのではないかと思ったりする。

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