脚本家が使い回す要素

 先日上げたミラクルキックはテコ入れの一環だろうが、その原因
として語られるのが登場するアリゲーダーの眼に18話に登場した
恐竜アロザ同様光物質ガラスが仕込まれているのでミラーマンの光
線技が一切通じないという設定から。

 今回はさらにそれを押し進めミラーマンの光エネルギーをも吸収
して自らのエネルギーにしてしまうという設定まであったので、ミ
ラーマンとしては光線技でもなくエネルギー消耗を最小限に抑える
技を開発せざるを得なかった事になる。

 脚本を見ると安藤豊弘で12話のシルバークロス初披露EPも担当し
ているのだが、アロザ編も担当していた事から光線技が通じない光
物質ガラスという設定も流用していたようだ。

 当時ヒーロー作品は全盛時だった事から同じ脚本家が書くと似た
ような設定や、シーンを度々見る事ができるし光物質ガラスなどは
典型的だろう。

 ミラーマンの中盤からメインライターになった山浦弘靖は34話の
スモークネス&モグラキング編で、死力を尽くして何とかスモーク
ネスを倒すものの力尽きたミラーマンの前にモグラキングが出現す
るという絶望的展開がある。

 ところがジャンボーグAの大阪編でもエネルギー切れ寸前でゴール
デンアームを倒したものの、直後にデッドファイヤーが出現するとい
う似たような展開は同じく山浦弘靖作品だった。

 またウルトラマンのドドンコ編を担当した藤川圭介は、このEPで
ドドンコの発射する怪光線に反応して電磁バリアを張るバリアマシ
ンを開発。

 怪光線はには反応して防げる一方で光線、飛び散った岩の破片は
防げずに使用したアラシが負傷するというシーンがあった。

 後にメインライターを担当した宇宙戦艦ヤマトでは光学平気であ
るショックカノンで倒せなくても、実弾である煙突ミサイルなどが
通用するシーンがあり光学兵器万能説に一石を投じている。

 こうしてみると脚本家が多用する要素があるので結構面白いし、
こういったシーンを見て‘脚本が〇〇だからな’と1人ほくそ笑むのも
楽しみの一つだろう。

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