楽天 ゴームズの退団発表、メジャー162発大砲 わずか1本塁打で
先日 今シーズン鳴り物入りでイーグルスに入団したジョニー・
ゴームズの退団が決定した。
課題の長打力不足を補うためにMLB通算162HRという実績を持つ
ゴームズを獲得したわけだが、ここまで18試合で打率,169、1HR、
7打点という低調な成績だったため4月22日付けで2軍落ちしていた。
本人は‘地震が恐ろしかった’などと言い訳しているが日本野球に
フィットできなかったというのは火を見るよりも明らか。
MLBでの実績を引っ下げて獲得したのにパッとしないまま早々
と退団といえば一昨年のケビン・ユーキリスを思い出すのだが、日
本一になった3年前のアンドリュー・ジョーンズとケーシー・マギ
ーとのコンビによる成功例が忘れられないのかと思ってしまう。
外国人選手を嫌うわけではないが長期的に強さを維持するには打
線の中心は日本人選手で固めるべきと考えているしジャイアンツの
V9以降75~77年のブレーブスや79~84年のカープ、86~92年の
ライオンズなどクリーンアップの2人は日本人選手というケースが
多い。
逆に言えばクリーンアップに外国人を2人並べたチームは一時的に
強くても長期間継続できないケースが多く、これは外国人選手が優勝
などして結果が出ると年俸が上がるためチームを離れる可能性が高く
イーグルスでも5番を打っていたマギーが日本一を置き土産に1年で
退団している。
当時マスコミは「マギーがいなくてもジョーンズがいれば大丈夫
だし、マギーに勝るとも劣らないユーキリスが入団したので むしろ
レベルが上がった」というような論調だったが、ユーキリスが日本
野球にアジャストできずに早々と退団するとジョーンズも孤立する
形で成績も低迷し前年の日本一から最下位に落ちる要因の1つにな
った。
もともとイーグルスは05年の新規参入以来ドラフト上位では投手
ばかりを指名していたのに対し野手は小技の利くタイプが中心で、
クリーンアップを打てる選手は外国人か山崎武司のような‘外注’
というのがチーム方針のようだ。
だから生え抜きでは岡島豪朗や銀次のような‘3番は打てても4番は’
という選手が目立つし、初めて1位で指名した野手も同じタイプの
オコエ瑠偉である。
4番と5番を外国人で固めるというスタイルは外国人選手の当たり
外れというリスクが高いのだから、そろそろイーグルスも4番を打
てる選手を獲得&育成する時期に来ているのではないだろうか。
一方のマスコミも こういう事例は何度もあるのだから手放しで
大物外国人選手獲得を持ち上げるべきではないと思うのだ。