ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
英彦山ガマン大会?から20年
今から20年前の昨日99年8月9日は盆休み前最後の月曜日で、
オヤジと英彦山に住んでいる年配客の出張散髪に行ったところ
思わぬガマン大会になってしまった。
この年配客は昭和天皇と同い年という御隠居で若い頃は海軍
の少佐だったらしいが復員して来て英彦山に住んでおり、独身
の息子さんの運転する車で片道40分以上かけてカットをしに来
てくれていた。
ところが1年前に息子さんが脳梗塞を発症し退院したものの
車を運転できなくなったため、盆前という事で出張散髪をして
くれとの連絡があり私が車を運転してオヤジを連れて英彦山ま
で出かけたのだ。
20年前も盆前は30度越えの暑さだったのだが英彦山は標高が
高いため、日田彦山線の線路下を通過した途端に涼しい空気に
包まれエアコンなしで窓を開けて快適に隠居宅まで走行した。
やがて隠居宅に到着し玄関で挨拶をすると息子さんが出て来
て中に案内してくれたのだが、御隠居がいる今のフスマを開け
ると凄まじい熱気が!
何と居間では反射板ストーブ3台の火が赤々と燃えているだ
けでなくストーブの上にかけられているヤカンの口からは水蒸
気が噴き出しているし、当の御隠居はドテラを着込んでコタツ
に入り‘この年になると寒いのですよ’と言っているではないか。
とりあえず新聞紙を敷き詰めてオヤジが御隠居をカットして
いる間に私は息子さんのヒゲを剃るなど仕事をスタートしたの
だが、私の場合は洗面器の湯を捨てに行ったりして外でリフレ
ッシュできるのに対しオヤジは汗だくで2人のカットをしている
わけで何とか1時間で2人のカット&ヒゲ剃りを終了。
すると息子さんが‘お茶でも’とストーブで沸いた湯で茶を入れ
てくれるのだが、汗だくになって仕事をした後に熱いお茶なの
だから辛いものがあった。
お茶をよばれて料金を戴き外に出た時は2人ともホッとしたわ
けで、まさか涼しい英彦山に出張散髪に行ってガマン大会をする
とは思わなかった。
今となっては懐かしい思い出である。
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そういえば当時は熱中症などという言葉がなかったようでしたね。
まぁ年寄りは体温が低いので、こういう事になるのでしょうが迷惑な話。
なお息子さんは脳梗塞の後遺症があったので判断力が今ひとつの方でしたよ。