爆発的な強さと脆さが同居する押し相撲


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/sports/jiji-210119F881

 コロナ禍に見舞われ緊急事態宣言が発令されている中での今年の
大相撲初場所で最大の目玉だった大関・貴景勝の横綱昇進が、4日
目までの時点で消滅していた中で昨日から休場という形になり綱取
り一転来場所はカド番になってしまった。

 先日も記したように今場所の貴景勝は初日から調子に乗れずにズ
ルズル負けが込み、3日目に北勝富士に負けた時に左足関節靭帯損
傷のケガを負い9日目を終えた時点で7敗となり遂にガマンができな
くなったという事になるのだろう。

 それにしても今場所はコロナ禍で九重部屋の力士達を中心に休場
が相次いだだけでなく、白鵬&鶴竜といった両横綱に東大関の貴景
勝までが休場となったわけである。

 そんな中で今場所は平幕の大栄翔が9日目に宝富士に敗れたのに
続き阿武咲に今日敗れて2敗となったものの正代と並んでトップを
走っているのだが、これを見ると押し相撲特有の好不調の波の激し
さを実感したりする。

 つまり大栄翔も貴景勝同様に押し相撲なのだが押し相撲というの
は調子に乗ると手が付けられないほどの強さを発揮する反面、一旦
調子が崩れるとガタガタといってしまう傾向が強い。

 実際に大栄翔は昨年の秋場所で11勝4敗と殊勲賞をもらっていた
のだが、11月場所は関脇として5勝10敗と大負けし平幕に落ちてい
た中での今場所の好調だ。

 それを考えると貴景勝のような押し相撲のみの力士が横綱昇進と
いうのは意外に難しいというのが分かるし昇進しても柏戸や琴桜の
ように長く活躍しづらい傾向があるため、このまま
貴景勝のように
押し相撲のみに拘っていくのか?少し四つ相撲というオプションも
入れるのか?という問題が出て来る。

 ちなみに31回の優勝を誇った横綱・千代の富士は初優勝した頃に
立ち合いで前みつを取って一気に寄り切る速攻相撲だったのが、30
歳を越えた頃から左上手を取って豪快に投げ飛ばすというスタイル
に変化していったのを思い出す。

 そういう意味で貴景勝は今場所の途中休場した治療中このまま押
し一本のスタイルで行くのか?それとも四つ相撲のオプションも入
れていくのか?じっくり考えるといいのではないか。

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