ダークザギとウルトラマンノアの強さの演出は

 ウルトラマンネクサスの最終EPは平成ウルトラの定番となって
いる3部構成が放送短縮のため、本来なら3話分の内容を1話にまと
めて作られた形だ。

 ここで問題なのはラスボスであるダークザギの圧倒的な強さを
描かなければいけないのだが時間があまりに短いため、世界各国
にビーストが出現するという描写は情報のみになっていたわけで
結果的にウルトラマンとの直接対決で強さを誇示しなければいけ
ない。

 そこで姫矢ジュネッスの必殺技である、オーバーレイ・シュト
ロームとジュネッスブルーのオーバーアローレイ・シュトローム
を受けても倒せないというシーンを作っている。

 これはネクサスがアンファンスからジュネッスにタイプチェン
ジする特徴があるからだし最後に変身した孤門が姫矢准や千樹憐
という共に戦ってきたデュナミストに励まされる形で次々にタイ
プチェンジしていくものの、闇の巨人であるダーク・メフィスト
を倒したジュネッスや最強ビーストを倒したジュネッスブルーの
必殺技が通じない事によりザギがいかに強いかをイメージ付けて
いるのだ。

 実はこの手法は初代ウルトラマンの、アボラス&バニラ編で使
われたもの。

 赤い怪獣バニラを最初に復活させ科学特捜隊の猛攻が弾切れに
なっても平然としているのだが、後から復活した青い怪獣アボラ
スと対決させ激戦の末にアボラスの溶解泡でバニラを倒した所で
ウルトラマンと対戦させるというもの。

 アボラスとバニラは3億5千年前の時代に人類の脅威となって
いたのが古代人によって液化されカプセルに封印されていたとい
う事だが、これだけ強い2体の怪獣が復活すると本来なら前後編
で流した方がいいのではと思っていたら一旦ウルトラマンを出し
てしまうと大変なため1話にまとめる形にした場合こういった演
出になったのだろう。

 だからネクサスの最終回もこの手法を使ったのではないかと思
うし、こういうのこそウルトラを作ってきた円谷の財産ではない
だろうか。

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