溝呂木の最期を みとる凪の心は・・・・

 ウルトラマンネクサスEp32:影・アンノンウンハンドでダークメフィストツヴァイ
からメフィストクローで刺し貫かれながら、ツヴァイと共にジュネッスブルーの
アローレイシュトロームを浴びて変身を解いた溝呂木が凪から抱かれて息を
引き取る。

 このシチュエーション、よくよく考えればダークファウストの正体だった斎田
リコが孤門から抱かれながら息を引き取るシーンと似ている。

 瀕死の溝呂木に対して凪は
‘あなたは昔、私の目標だった。

 あなたの強さが私を支え、私はビーストと戦えた。

 でもあなたは闇の力に負けた。だから私はあなたを憎んだ・・・・・

 憎まなければビーストと戦えなかった。

 なのに死んで罪を償うなんて、最後だけ人間らしい顔をして・・・・そんなの
卑怯よ’と言う。

 つまり2人には惹かれ合うものがあったのだ。

 人間型ビーストに両親を殺された凪はビーストへの憎しみを活力にして復讐心
から己を鍛えていったのだが、NRに入隊した時に隊の中で最も強さを見せて
いたのが溝呂木という事で憧れていたし‘溝呂木のように強くなりたい’と思って
いたのではないか。

 しかし溝呂木の強さは死への恐れから来るものだった。

 そこで死を免れる力を得るために闇の力に憧れ、最終的に闇の力に負けたと
いうもの。
 
 自らの師匠であり憧れていた溝呂木が闇の力に負けたという事は凪にとって
許しがたい裏切りのようなものだったろう。

 だから凪としては溝呂木の弱さが許せずに憎み両親に続いて溝呂木まで
ビーストに取り込まれたからこそ憎しみを更なるエネルギーに変えていたのだと
思うし、溝呂木が死んだら何を目標にすればいいのか分からずに‘死ぬなんて
卑怯よ’となじったのではないかと考える。

 

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