ゴジラの日に思う事

　今日11月3日は今から67年前の54年に映画ゴジラが公開された
日で、このゴジラがなければ後のウルトラQから始まるウルトラ
シリーズはないわけだ。

　ちなみに50年前の71年7月は円谷英二亡きあと、最初のゴジラ
映画であるゴジラ対へドラが公開された年という事になるわけで
個人的にはゴジラ映画の新作を見た年になる。

　実は我々の周囲が好きな怪獣映画はガメラでありゴジラではな
かったわけで70年3月に公開されたガメラ対ジャイガーを見に行
きたかったものの家の事情で行かれず、代わりに行ったのは同じ
時期に公開された東宝チャンピオンまつりのキングコング対ゴジ
ラだった。

　このキングコング対ゴジラは9年前の作品を短縮編集したバー
ジョンだったが凄く面白く、後にTVでガメラ対ジャイガーを見た
ところ断然キングコング対ゴジラを見れてよかったと思ったのだ。

　それから夏のゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦！南海の大怪獣を
挟んで冬のモスラ対ゴジラ、71年春の怪獣大戦争と全てゴジラ映
画を見に行っていたものの全てキングコング対ゴジラ同様に以前
の作品の短縮編集バージョンだったのだ。

　だからゴジラ対へドラは初めて見る新作で今までの本多猪四郎
&円谷英二コンビのゴジラとは相当な違和感があったし、特に終
盤ゴジラが尻尾を抱えて口から発射する熱線を噴射する形で空を
飛ぶシーンは驚いたものだ。

　ただゴジラを上映していた映画館が この年限りで閉鎖され隣地
区の映画館での上映になったので、72年春のゴジラ対ガイガンを
最後に見る事ができなくなり次に映画館で見たゴジラは84ゴジラ
だった。

　そういう意味では完全に人間の味方になったゴジラは対ガイガ
ンを見ただけという幸運に恵まれ、本多ー円谷コンビのゴジラの
記憶がいつまでも残っていた。

　そして今となっては家の事情でガメラ対ジャイガーを見に行け
なかったというのは、本格的なゴジラに親しむきっかけになった
わけで縁があったというべきだろう。