この時期の円谷作品は大作の後に怪奇モノ?

 今から50年前の今頃OAされていたウルトラマンAは7月7日の14話
・銀河に散った5つの星=ゴルゴダ編後編が終わると、一気に夏の怪
奇シリーズとしてキングクラブ・カウラ&牛神男・ホタルンガ&鬼女
らが登場するEPが3話続く。

 これは当時円谷プロのプロデューサーだった熊谷健からの企画で、
氏はウルトラでは第2期ウルトラから参加しており手始めとして帰っ
てきたウルトラマンの30話&40話には雪男怪人バルダック星人と雪女
怪獣スノーゴンが登場する冬の怪奇シリーズを企画している。

 ちなみに最初に手がけたのは怪奇大作戦の最終話・ゆきおんなだが、
ここあたりから熊谷氏は民話を基にした怪奇シリーズを企画していた
ように思える。

 ウルトラマンAの場合1月12日から3週連続で冬の怪奇シリーズを企
画しており、夏と冬に2度の怪奇シリーズが組み込まれていた。

 タロウになると2月の第2週から4話にわたって日本の童謡シリー
ズがあったし、レオも8月全5週にわたってウルトラ怪奇シリーズが
OAされ10月からは実に7話にわたって名作民話シリーズとなっていた。

 またミラーマンも8月下旬の38話&39話は地獄谷編や吸血鬼&狼
男&のっぺらぼうなどが登場する怪奇大怪獣編が2話にわたって
OAされていたわけだが、こちらの方は大作シリーズが続いた後
の転換点的なではないかと思われる。

 そういえば帰ってきたウルトラマンはナックル星人&ブラック
キング編の次からバルダック星人編やスノーゴン編になっている
のだが、ウルトラマンAでも夏の怪奇シリーズはゴルゴダ編の次
だしミラーマンも5大怪獣編終了後のEPになっている。

 こうしてみると怪奇シリーズは大作の後に組み込まれるケース
が多く、熊谷健氏と仲のいい石堂淑朗は民話&怪奇系などを得意
としており大作の後の怪奇モノというのは第2期ウルトラ名物の
形に定着していたのではないかと思う。

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