ヤクルト畠山、弾丸ライナー18号ソロ
スワローズの畠山和洋が今日日現在で18HRを放つなど長距離砲と
してブレイクしている。
今シーズンはベイスターズの筒香嘉智も4番として固定され11HR、
41打点と打点部門でトップに立つなど、ようやくセ・リーグでも和製
大砲が育ってきた形だ。
スワローズも かつて池山隆寛や広沢克己ら和製大砲が育っていた
のだが野村克也監督就任以降は外国人大砲に頼る形で、岩村明憲や
青木宣親ら巧打者は出ても和製大砲がいなかったのが実情である。
基本的に長打を外国人選手に任せる場合1塁やレフトなど、守備
位置が被るので和製大砲の育成が難しい。
高田繁監督時代までの畠山も そういう状況下で代打要員にすぎ
なかったのだが、高田が10年のシーズン中に成績不振で休養して
小川淳司が監督代行となってからジョン・ホワイトセルが1塁手と
いう事もあって3番レフトで起用され活躍したのがきっかけだ。
後年これを受けて高田繁は「小川監督の功績は認めるけど畠山の
レフトだけはいくら打っても私は絶対に認めない」的な事を言って
いたのを思い出すが、高田にしてみると現役時代に自分が守って
いたポジションを打撃優先の選手に守られる方が嫌だったのだ
ろうか。
ただホワイトセル退団後は畠山を1塁に戻しているのを見るとレ
フトでの起用は緊急避難的というのが分かるし、守備に多少は目を
つぶってでも和製大砲を育てようという小川監督の気概が見られた。
強さを本当に継続しようとするならクリーンアップの2人を外国
人選手で占めるというスタイルは考えものだが長打を外国人選手に
任せるというチーム構成がまかり通っているのが実情で、それを打
破するには守備に目をつぶってでも和製大砲を育てようとする首脳
陣の強い意思こそが重要だと思う。