西田川3-4常磐

 憧れの小倉球場での試合は、春の選抜の予選にあたる九州
大会の福岡県北部予選だった。
 対戦相手は常磐高校、勝てると思った相手だった。
 夏休み終了後に、夏休みにかなり無茶な猛練習を強要して
いたOB大学生の監督が大学に戻ったのと入れ替わりに、その
先輩が監督として来た。
 当初この先輩の練習は、かなりキツイという噂だったので
大学生監督の時以上にキツイと我々は戦々恐々としていた。
 ところがこの先輩の課す練習はキツイけど楽しいのだ。
 だから長時間の練習が全く辛いと感じなかったし、楽しく
練習し下手な私でも上手くなっていっているのが分かった。
 
 対戦相手が常磐に決まったときに「常磐は大したことない、
コールドで勝てる相手だ。7点差をつけて勝て」と言う。
 そんなわけで始まった常磐戦だが、3回まで0-0で進む。
 4回表に1点を先行されるが、その裏に5安打を集中して3点を
挙げて逆転する。`あと5点だ’とベンチも気勢が上がる。
 ただ5回以降、常磐の投手が立ち直り追加点を奪えず7回に
追い付かれると9回に唯一の四球が押し出しとなり4-3で悔し
い逆転負けを喫した。
 監督の暗示で`コールドで勝てる’と思っていたので負けた
のは、みんなショックだったが後で常磐の戦績を調べると我々
よりも明らかに格上のチームだったのだ。
 そういう相手に互角の勝負をしたので、我々は自信を持つ
事ができた。8月の嘉穂戦から1ヶ月足らずの間に長足の進歩を
遂げたのだ。
`やはり監督でここまで違うのだ’と実感した次第。

 ついでに前監督なら「オマエ達勝てる試合を落として悔しく
ないんか!帰ったら学校に戻って練習だ」と言いかねないが、
今度の監督は「学校に着いたらそこで解散、そして明日は休み
だ」と言った。
 監督曰く「コールド負けなら帰って練習だったが、こういう
負けは家でじっくり反省したらいい。この試合に間に合わせる
のにペースを上げたけんな、ボチボチ休みを取らんとケガをし
かねん」
 みんなが大喜びしたのは言うまでもない!

 余談ながら、常磐相手に好投したエースが13日の日記に登場
した先輩である。
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