休養も萩野公介にとっては必要だった

競泳の萩野、休養から練習再開 東京五輪金メダルに意欲

 3月から不振で休養していたリオ五輪競泳男子400m個人メドレー
金メダリストの萩野公介が、先日8月のW杯東京大会か9月の茨城
国体での復帰を表明したとの事。

 高校時代にロンドン五輪の400個人メドレーで銅メダルを獲得し
リオ五輪の400個人メドレーで金、200個人メドレーで銀、800リ
レーで銅メダルを獲得するなど一躍日本のエースとなった萩野だが
五輪後は不振が続き3月には休養を宣言。

 3月から休養した事で4月の全日本選手権を欠場となり今年の7
月に行われる世界選手権の出場権も取れず‘東京は大丈夫か!’と
心配する声が上がっていたのだが、約3ヶ月の休養を経て復帰す
るという事になる。

 個人的には今回の萩野の休養は正解だったと思うし、ここで休
んだ事が来年の東京に生きて来るのではないか。

 先述したように高校生で出場した12ロンドン五輪でマイケル・
フェルプスに勝って銅メダルを獲得すると一気に波に乗り、3年
前の16リオ五輪では金・銀・銅メダルと3つのメダルを獲得する
大活躍で北島康介引退後の日本のエースとなっていた。

 ただ12年から世界のトップで突っ走ってきた萩野にとってリオ
での金メダル獲得は心の中で安心感のようなものが生まれただろ
うし、初めて追われる立場になった事から練習や試合で集中しづ
らくなっていた感は否めない。

 ましてや大学卒業後はプロスイマーという立場になった事から
四六時中プレッシャーの中で過ごす中で、東京までの4年間は長
く感じていたのではないだろうか。

 考えてみれば北島康介も高校生でシドニー五輪に出場しメダル
まであと一歩に迫った4年後のアテネでは100&200平泳ぎ2冠を
達成するのだが、年齢的に4年後の北京まで活躍が期待される中
で休養に入った事があった。

 やはりトップアスリートになると長年追い求めた目標を達成し
4年後もとなると相当な覚悟がいるわけで、北島の場合は休養して
リフレッシュし北京の100&200の2冠連覇につなげている。

 萩野のライバル・瀬戸大也は結婚し子供もできた事で生活にメリ
ハリを作る事ができたわけだが、萩野の場合は北島がやったような
休養をするべきだと思っていた。

 今日のひるおびでもロンドンでチームメイトだった松田丈志が
‘休養するなら今回萩野がやった時期が最後のチャンスだった’と
語ったように、休養するべきか続けるべきか迷っていたが何とか
吹っ切れたという事になるのだろうしギリギリで間に合ったのだ
と思う。

 とりあえず休養した事で筋力が落ちるなど失ったものはあるだ
ろうが天才肌の萩野にとって、精神を病んで続けるよりも精神的
にリフレッシュされた方がどれだけいいか分からない。

 そういった意味でも新たなモチベーションを見出して復帰する
萩野をこれからも注目し応援して行きたい。

 

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