はじめの一歩が間延びするのは

 週刊少年マガジンで89年から連載されている はじめの一歩は、
ボクシングマンガの名作の1つというのに異論のある者はいないだ
ろうが問題は1試合に費やす時間があまりに長い事。

 現在フィリピン王者ゲバラ相手に再起戦を行っているのだが途中
休載や作者の体調不良による減ページ掲載などで何週続くのか?と
思ってしまうぐらいで1試合を丁寧に描いてくれるのはありがたい
ものの、ここまで引っ張られると間延び感が半端ないしゴールが見
えない事からイライラ度が増してくる今日この頃である。

 はじめの一歩の場合は主役の幕の内一歩の試合だけでなくジムの
先輩である鷹村守やライバルの宮田一郎に千堂武士、ジムメイトの
青木勝や木村達也らの試合までが丁寧に描かれているのが特徴だか
ら下手すると‘幕の内一歩と愉快な仲間達’という形で揶揄する者
もいた。

 多彩なキャラクターをじっくり掘り下げてくれるので登場キャラ
に感情移入できるといったいい面はあるのだが、逆に言えば1試合
に時間がかかり過ぎるという悪い面もある。

 試合にかける時間といえば週刊少年ジャンプに連載されていたア
ストロ球団がロッテ戦を1年、最後のビクトリー球団戦を3年以上
続けたという伝説がある。

 まぁ試合中に死人が2人出たりケガ人続出など文字通り‘死闘’
だが連載当時毎週読んでいて終盤は間延びし過ぎて終盤の展開など
の記憶が飛んでいるし、試合そのものの面白さより犠牲者となった
伊集院大門やバロン森などの話の方が印象深かったわけで最後に押
し出しサヨナラで終わった時は最大のヤマ場だったのに‘やっと終
わったか'状態だったのを思い出す。

 週刊少年マガジンではダイヤのAで主役の沢村栄純の青道が
ライバルの稲城実と夏の甲子園をかけた西東京大会決勝を1年
かけて連載しても そこまで長く感じなかったし、はじめの一歩
でも一歩-千堂の日本タイトルマッチや鷹村の世界戦などは長
くても気にならない、

 それを考えるとタイトルマッチやライバル対決は時間をかけて
丁寧に描くのは問題ないが、再起戦のようなEPは早めに切り上
げて欲しいものである。

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