特撮モノの思い出Part4・帰ってきたウルトラマン

 71年4月に始まった「帰ってきたウルトラマン」は私がリアルタイムで見た
最初のウルトラマンだ。当時小2だった私は小学館の雑誌で事前情報を集めて
ワクワクして期待していた。
 残念ながら第1話を見逃したので第2話から見ることになったがいきなり
主人公の郷秀樹がいきなり高い能力に自惚れてMATをクビになる、しかも
第3話以降も郷と他の隊員の対立がやたらと多くセブンでの防衛軍首脳を
演じた藤田進や佐原健二らがとても嫌な長官・参謀になっていたのも子供心に
ショックだった。
 しかも藤田進演じる長官は強引に自分達の立てた作戦を推し進めMATの隊長が
自分達の作戦を直訴しても取り合おうとしなかったのに甥っ子の隊員が「僕からも
お願いします」と訴えるとあっさり採用してしまうなど酷いなと思ったのだ。
 肝心のウルトラマンは第4話の対キングザウルス三世にあっさり敗退し第5話でも
ツインテールとグドンのコンビに敗退するなど弱く前後偏が16話まで3度もある
のも閉口した、やはり前編のラストで「つづく」というのは子供心にストレスが溜まる。
 18話で対ベムスターとの戦いで敗れたウルトラマンはセブンからウルトラ
ブレスレットを授かり倒す。また22話から隊長が替わるなど波乱万丈。
 33話の「怪獣使いと少年」のような衝撃的な話もあり迎えた12月17日にOA
されたのが37話「ウルトラマン夕陽に死す」ナックル星人の計略で郷は恋人の
坂田アキと師匠の坂田健を殺され怒り狂ったままブラックキングと戦いナックル
星人とのタッグに挟撃されて敗れナックル星に拉致される。
 ところが翌週の24日に処刑寸前のウルトラマンを初代とセブンが救出にきて
助け出し新たな技を授けられたウルトラマンは地球でリターンマッチを挑み勝利、
事件解決を受け乾杯しようとする隊員達をよそに去ろうとすると丘隊員が「郷さん
今夜はクリスマスイブよ、忘れないでね」と言い、それを受けた郷は坂田健とアキの
弟である次郎にケーキとプレゼントを持って帰るなど妙に嬉しい話だった。
 最終回でかつて初代ウルトラマンが敗れたゼットンを倒し自分の星を侵略に来た
星人と戦うために次郎達に別れを告げ郷は旅立つ、そして旅立つウルトラマンを
走って見送りながら次郎はウルトラ5つの誓いを叫ぶ。
 セブンの最終回を覚えていた私にとって別の感動を与えてくれた最終回だった。
 なおこの成功でいわゆる怪獣ブームが起き以後「エース」「タロウ」「レオ」が
3年連続で製作されていったしウルトラ兄弟の設定が完成したのも「帰ってきた
ウルトラマン」の功績だろう。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (まみ)
2006-08-24 06:07:04
へえ~「波乱万丈」作品ですねえ^^;色々試してみてる形跡がみてとれます(笑)。

でもこれで、ウルトラシリーズが、本格的に立ち上がったのを思うと、この波乱万丈ぶりも正解だったということですね^^

 
 
 
レスです (こーじ)
2006-08-24 06:55:02
 確かに波乱万丈でしたね(笑)

 一番怪獣に負けてるし兄弟に助けてもらった第1号だし

 それと書き忘れましたがセブンまで日曜7時だったのが

帰りマンから金曜7時になりましてセブンまでとは視聴率的にイマイチだったので初代ウルトラマンの高視聴率率よ

再びという事でウルトラ兄弟の企画もできたようです。
 
 
 
俺はね (屯田兵幸男)
2006-10-14 01:05:20
セブンの最終回、森次さんが最後浮かんでくるシーンあったじゃないですか、あれみて泣いた、ところが帰ってマンの時はブレスレットでの仕留め方が残酷に見え今一つ好きになれなかった。カラータイマーを狙えと星人が叫んだ時、そうだ狙えとテレビに叫んだもの後ゼットンが今いち不細工だったな
 
 
 
セブンの最終回は (こーじ)
2006-10-14 09:14:34
>屯田兵幸男様

 セブンの最終回は名作中の名作ですからね・・・・

未だにこれのオマージュは多いです。

 ウルトラブレスレットのおかげで初代との差別化はできましたがブレスレットが万能すぎて面白みが欠けたのは事実ですね。

 新マンの最終回のゼットンはあまりにもブサイクでガックリした思い出があります。
 
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