ゴジラシリーズでは1つの作品で1つの物語を完結させるという
展開が基本で、例えば54ゴジラの後に製作されたゴジラの逆襲は
続編という形になっているし志村喬演じる山根恭平博士も登場す
る事からそのような雰囲気はあるものの主役が魚群探査機パイロ
ットになるなど54ゴジラの世界を引き継いだという雰囲気はない。
ゴジラの逆襲のラストでゴジラは雪崩を起こし雪中に生き埋めに
して終わり7年後のキングコング対ゴジラまでは、ほぼ作品世界的
な継続性はなく せいぜい北極海の氷山からゴジラが復活したぐら
いだろう。
唯一もろに続編と分かるのがゴジラ対メカゴジラとメカゴジラの
逆襲で、メカゴジラの逆襲のOPでゴジラ対メカゴジラが戦うシーン
が流れているので製作サイドも続編という事を意識している感じだ。
それが平成ゴジラと呼ばれる84ゴジラ以降は95年のゴジラvsデス
トロイアでゴジラがメルトダウンを起こして消滅するまでの7作品
連続で物語がつながっているのだから凄い。
84ゴジラでゴジラにカドミウム弾を撃ち込んで一時的に活動を
停止させたスーパーXはvsビオランテからゴジラの熱線を収束して
撃ち返す事ができるファイヤーミラーを装着してゴジラに立ち向か
うし、メカゴジラはvsキングギドラで未来人が改造したメカキング
ギドラのテクノロジーを利用している。
更にスペースゴジラは宇宙に旅立ったビオランテかバトラに付着
したゴジラ細胞が拡散してできたものという解釈があるように、7
作品全ての内容がつながっているのだから凄い。
面白いもので ここまで連続した作品を見るとミレニアム以降が
各作品が独立した内容だけに物足りなさを感じてしまったわけで、
連続モノの機龍編が始まってホッとしたものだった。