昨日の夜BSプレミアムで「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響
楽」コンサートがOAされていたので当然のように録画しながら見た
のだが、なかなか素晴らしい内容で見ていてよかったと思ったのだ。
新世紀エヴァンゲリオンとシン・ゴジラの音楽を手がけた鷺巣詩
郎の楽曲と、伊福部昭の楽曲を一緒に演奏したコンサートを1時間
10分にわたってOAしていた。
司会はシン・ゴジラで内閣総理大臣臨時代理補佐官・泉修一を演
じた松尾諭と綾波レイの林原めぐみという絶妙のコンビで、特に林
原めぐみはエヴァ初号機カラーの紫のドレスで‘打ち上げの時に暴
走するかも’とマニアならニヤリとするトークも披露していた。
シン・ゴジラのOPとエヴァの楽曲メドレーからスタートしシン・
ゴジラではタバ作戦やWho will know/悲劇などが演奏されたの
だが、改めて聴いているとタバ作戦のゴジラが侵攻する曲は大魔神
のBGMに似ているなと思うのだ。
また作戦準備やUnder a Burning Sky/特殊建機第1小隊らは
エヴァでも流れている曲である。
一方で伊福部昭の楽曲もしっかり54ゴジラで使用されたゴジラの
進化からキングコング対ゴジラのゴジラの脅威にメカゴジラの逆襲
バージョンも使われていたし、何といってもヤシオリ作戦=宇宙大
戦争・突撃のテーマが終盤演奏された時は鳥肌ものだった。
これらの名曲をスクリーンで流れる名シーンを見ながら聴けたら
最高だろうと思う。
驚いたのはオーケストラ&コーラス隊にドラムやエレキギター&
ベースなどの楽器も使用されており、これらのサウンドが反発し合
うのではなく上手くマッチしているのだから凄い。
両方の楽曲はコーラスの部分が意外に多く作品のムードを盛り上
げている事を実感するし、残酷な天使のテーゼを歌っていた高橋洋
子もコーラスに参加するだけでなく最後にしっかり残酷な天使のテ
ーゼを歌っていた。
こうしてみるとアニメや特撮作品が大人の鑑賞に耐えられるどこ
ろか立派な文化だというのが分かるし、だからこそNHKがOAするの
だと思う。