謎の円盤UFOの10話に宇宙人・フォスター大佐というEPが
あって、フォスター大佐が体をメンテナンスするために滞在して
いた防衛組織SHADOの保養所が宇宙人に襲撃され大佐は拉致さ
れて宇宙人に改造されてしまうというもの。
最終的にサウナに長時間い過ぎて気を失った事からの夢オチなの
だが、ここでは隊員の体をメンテナンスするという形でトレーニン
グしたりサウナに入ったりする保養施設が登場するのだ。
考えてみれば戦闘シーンというのは全体の時間では僅かなものだ
から他の時間は訓練に費やされるわけで、ストレスなども溜まりそ
うだからリハビリの保養施設も登場する。
この元ネタとしては007シリーズのサンダーボール作戦の前半に
登場する、MI-6の保養所が挙げられるのではないか。
サンダーボール作戦の前半にジェームズ・ボンドが保養所で、か
かっていた背骨伸ばしマシーンを悪用され命を落としかけたり逆に
リッペ伯爵を簡易サウナに監禁するなどの攻防が見られるし原爆
を搭載したヴァルカン爆撃機を操縦するダーバル少佐を偽者と入れ
替えるなどスペクターの暗躍の舞台にもなるわけだ。
謎の円盤UFOでは劇中で‘インターセプターのパイロット達の
ストレステストの数値云々’というセリフが登場するなど、イギリ
スの作品では隊員達の体調などのケアには気を使っているのが分か
る。
こういった施設が日本の作品では登場しないわけで訓練シーンは
あるもののスカイダイビングや野戦訓練に、火の和をくぐっての射
撃など‘?’なのが目立つ。
とりあえず正式に軍隊を持って実際に戦争に参加しているイギリ
スと戦争を全く行ってない日本の差という事になるのだるが、こう
いった面がリアルさを際立たせていると思うのだ。