今年のプロ野球交流戦はパの圧勝

パが６年連続勝ち越し＝プロ野球・交流戦

　今シーズンのプロ野球交流戦が雨天中止の日程を残して今日で終
わったのだが、昨日の時点で既にパ・リーグが予想通り勝ち越しを
決めていたし最終日の今日はパの6チームが全勝して終わるなど
パ・ リーグの方がセ・リーグよりもレベルが高いという事が証明された
ようだ。

　個人的には日本シリーズの場合はリーグの王者同士が短期決戦で
争うので勢いや運などの絡みもあってリーグレベルの比較はしづら
いが、交流戦はレギュラーシーズンの最中で6チーム全てが戦う事
からリーグレベルの比較は コチラの方がアテになると思っている。

　今年の交流戦の順位を見てみると上位4チームの中でファイター
ズ・ホークス・ライオンズとパの3強が占めているのに対し、下位の
4チームを見るとベイスターズやジャイアンツというセの2強が入っ
ているのだからセ・リーグにとっては深刻で特にベイスターズの快
進撃が勢いだけだったという事になるだろう。

　結局パの野球は高校野球のトレンドであるファーストストライク
から積極的に打っていくだけでなく、強いスイングを推奨するので
スラッガータイプが育ちやすいし高校時代のスタイルで打てる事
から若くて生きのいい選手が台頭しやすい。

　更に打順に関係なくファーストストライクからフルスイングする
選手達が多くを占めるので、パの投手達は全球で神経を張り詰
めた ピッチングを強いられる。

　一方セはクリーンアップ以外はボールをじっくり見ていくだけで
なく、バットを短く持ってコツコツ当てていくという打者が多い事
から交流戦になると投手陣がフルスイングする打者達に神経を
すり 減らしてしまい打たれるというケースが多いのではないか。

　プロ野球OBにとって自分達がやってきた伝統のスタイルを守る
セの方にシンパシーを感じる者が多いようだが、実際にホークス
の柳田悠岐やライオンズの森友哉のようにフルスイングをする選
手がセには見当たらないのが現状だ。

　セとしては最早プライドを捨てDH制を採用しなくても、パのよう
な価値観の野球をやるべきだろうと思うのだ。