日本陸連と日本バスケットボール振興会

大迫、日本陸連を批判=推薦基準の明確化要望

 男子マラソン日本記録保持者の大迫傑が、5月に行われる陸上の
日本選手権1万mに陸連強化委員会の推薦枠での出場を求めたのに
断られたと日本陸連を批判したようだ。

 陸連強化委員が断った理由として‘大迫が日本選手権でいい走り
をすると、それに負けた選手のランキングが下がり不平不満が出
る’というもので全く呆れた理屈である。

 また‘以前から強化委員所属チームの選手が陸連合宿に優先参加
できたり、陸連計画の遠征に参加出来たりと色々ある’など陸連の
幹部達が自分達の都合のいい方針で運営しているという事を綴っ
ていたのだが考えてみるとどこかの誰かさん達とよく似た話。

 それは川淵三郎氏達から‘日本バスケ界の墓掘り人’と酷評された
日本バスケットボール振興会だ。

 日本のスポーツは野球や相撲など一部を除いてアマチュアの時代
が長く続いていたのだが、アマチュアといえば競技結果で報酬を受
け取らない崇高な精神主義として金に拘るプロを貶める対極の価値
観を持っている一方でだれも責任を取らない無責任主義がまかり通
っていた。

 これが国内のみで完結するならいいだろうが、世界中のあらゆる
競技がプロ化しプロでなければ太刀打ちできないレベルにあるだけ
でなく世界相手に戦えなければ一気にマイナー化して競技人口も減
るというのが今の現状だ。

 特に来年の東京五輪を控えアマチュアのままでは絶対に通用しな
い状況にも拘わらず陸連のトップはアマチュア的な出身企業や学閥
によるなぁなぁ人事でお茶を濁そうとしているのに対し、大迫のよ
うに本気で世界相手に戦うためアメリカに渡ってプロとして活動し
ている者には何とも納得できない話なのだろう。

 陸連のトップにしてみれば五輪の活躍も大事だが自分達の教え子
達が活躍できない大会は面白いものではないのだろうし、これこそ
日本のスポーツ界最大の問題点という事になる。

 昨年は伊調馨のパワハラ問題からアマチュアスポーツ界の暗部が
白日の下に晒されるシーンが増えて来たのはプロ意識が強い選手達
と、アマチュアの体質を引きずる競技団体上層部の軋轢が生まれて
おりインターネットなどのメディアの発達でプロ意識の高い選手達
の生の声が聞かれるようになったからではないか。

 日本バスケットボール振興会の愚行はFIBAの首脳達によって看破
されたわけだが、こういった類の組織はまだまだあるので大迫のよ
うな勇気ある選手にはどんどん暴いてもらい世間に晒して欲しいも
のだ。

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 小池一夫と小... ボルカドンと... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。