よくぞセラというキャラクターを作ったと思う

 ウルトラマンネクサスの姫矢偏において重要な人物がセラ。

 内戦中である東南アジアの某国に住んでいて戦争で両親を失いながら
水を汲む仕事で生計を立てていた。
 そして負傷した戦場を取材に来た姫矢を助けて献身的に看病し心の支え
とも言うべき存在だったのに、戦闘状態に入った所へ取材に行った姫矢を
追いかけて砲撃に巻き込まれて命を落とす。

 その事で心にトラウマを追った姫矢を夢の中でウルトラマンの光へ導くと
いう存在だ。

 ただOA当初セラのようなキャラが最近は使われてないので大丈夫な
のか?と思ったりしていた。

 60年代までの怪獣映画には怪獣が住んでいる南の島が登場し、原住民
達が怪獣を神様のように崇め奉っているというシーンが多々あった。
 それが61年のモスラに登場したインファント島や62年のキングコング対
ゴジラでキングコングが生息しているファロ島、67年のキングコングの逆襲
ではモンド島、更に70年のゲゾラ・ガニメ・カメーバが出現したセルジオ島
など枚挙にいとまがない。

 ところが71年以降の作品には日本人が演じていた原住民は姿を消した。

  どうやら差別になるという事らしいが・・・・・・・・

  だからと言うべきか昔なら雨で中止だった場合の定番だったガメラ対バル
ゴンがOAされなくなったのも、バルゴンが生息するニューギニアの島に住
んでいる原住民が ひっかかるという事での事のようだ。

 トラウマを抱える姫矢をウルトラマンの光に導くという重要な存在だし戦災
孤児という不幸な境遇にも めげずに生きていたというキャラクターは現在の
日本人では難しいだろう。 

 そんなワケで いいモノを作りづらくなっている今日この頃だが、そういう
意味で重要な役割としてセラを起用したネクサススタッフの勇気には拍手を
送りたい。

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