平成のヤプール・根源的破滅招来体のタチの悪さ

　ウルトラマンガイアEP43・銀の眼のイザクでは、かつて人類が絶滅させた
アルテタイガーをクローン技術で復活させようとしたのを根源的破滅招来
体が利用していた。

　人間は神ではないので過ちを犯す。
　アルテタイガーを絶滅させたのも過ちの1つだろうが、それを復活させる
計画を察知した根源的破滅招来体は誕生したイザクを怪獣化。
　しかもイザクに地球生物の痕跡を残したのが、かつての人類の過ちを
気付かせて苛ませ倒す事を躊躇させようとしていたのだ。

　根源的破滅招来体は最初 宇宙怪獣を送り込んで力攻めを仕掛けて
きたが、ウルトラマンガイアらの活躍で阻止された。
　そこで人間の心を侵略するサイコメザードらを送り込む。

　そしてアグルの力を得る藤宮をクリシスでの誤った答えを信じ込ませ、
人類を敵に回させると共にガイアとも戦わせて相打ちにしようとする。　

　クインメザードで藤宮の洗脳に失敗した破滅招来体は我夢に狙いを変
えてΣズイグルを使って拉致しようとしたり、我夢の心の闇を垣間見せて
追い込もうとする。
　更に今回のイザクである。

　イザクの境遇に同情しがちな我夢と藤宮らの性格に乗じてイザクを怪獣
化しての攻撃だ。

　ただ石室コマンダーではないが、イザクを倒す事に躊躇すれば敵は更に
人類が絶滅させた地球生物を利用するのは確実だろう。
　この連鎖を断ち切るには心を鬼にしてイザクを倒さないといけないのだ。　

　ここまで手を変え品を変え攻め込む根源的破滅招来体はウルトラマン
エースに登場したヤプールに並ぶ強敵だろう。