FBのグループに昭和、ボクたちのヒーロー!というのがあるの
だが、その中で憧れのメカでドリルメカとパラボラアンテナメカ
というのがあった。
そういえば子供の頃からドリルやパラボラを使ったメカという
のはインパクトが強く、けっこう憧れたものがあったのだった。
例えばパラボラだが基本的にパラボラというのはアンテナの一
種ではあるものの特撮作品では地球防衛軍のマーカライトファー
プをはじめ、モスラの原子熱線砲やメーサー殺獣光線車などに使
われているだけでなくガメラ対バルゴンでもバルゴンの虹による
殺人光線を跳ね返す反射鏡として流用された。
その代表格がマーカライトファープでミステリアンドームから
発射される破壊光線と同等の光線を発射するだけでなく、その光
線を反射して撃ち返す事ができるわけだ。
つまりパラボラ兵器というのはシャワー状光線の発射装置だけ
でなく敵の攻撃を反射して撃ち返すというカウンター兵器の雰囲
気を持っているわけで、本来なら現実的ではないものの夢を持て
る兵器である。
一方ドリルメカだが地球防衛軍に登場するミステリアンのメカ・
モゲラや海底軍艦&惑星大戦争の轟天にサンダーバードのジェット
モグラ、科学特捜隊のペルシダーにウルトラ警備隊のマグマライ
ザーなどの地底戦車がある。
空想科学読本でドリルメカは現実的に地底を掘り進むのに適し
てないというように分析されていたし、実際にモゲラなどはあの
形で地底を掘り進むのは無理だろうと思うわけだ。
しかしドリルが付いているだけで地底を掘り進むというイメー
ジが沸くし轟天やマグマライザーは劇中で大活躍しているわけで、
空想科学読本などで語られる現実論を吹き飛ばすほどのパワーが
画面から滲み出ているのが特徴だ。
そういう意味ではドリルメカのモゲラやパラボラ兵器のマーカ
ライトファープが登場する地球防衛軍は日本が作った最初のメカ
SF作品だから、そういった要素がしっかり入った名作と言える
のではないだろうか。