箱根駅伝4連覇を達成した青山学院に求められるもの

原監督「ライバルはサッカー、野球界」改革訴える

 昨日から行われていた今年の箱根駅伝は前日の往路で2位だった
青山学院大が6区の山下りで往路トップの東洋大を逆転すると、8区
まで3区間連続で区間賞を取る快走を見せてリードを広げ最終的に
2位の東洋大に5分近い大差を付ける10時間57分39秒の大会新記録
で史上6校目の4連覇を飾った。

 今年の青山学院は出雲駅伝では東海大、全日本選手権では神奈川
大から敗れるなど4連覇へ黄色信号という雰囲気だったし、往路でも
東洋大が1区からの快走で優勝を逃していたので復路に全てをかける
形になっていた。

 もっとも6区には山下りのスペシャリストの小野田勇次がいて1位
とは36秒差だから逆転は可能だったし、8区にはエースの下田裕太を
起用しているので逆転優勝の可能性は十分にある。

 結果的に6区の15㌔過ぎで当然のように逆転しただけでなく52秒
差を付けて7区につなぎ、8区までに差を広げて逃げ切るという作戦
が見事に果たした事になった。

 見逃していけないのは往路の5区・山上りの最中に竹石尚人が2分
3秒あった東洋大との差を16㌔地点まで40秒まで縮めたものの、こ
こで足の痙攣症状から立ち止まって屈伸をするなどトラブルが発生
したのを何とかこらえて最終的に差を36秒に縮めてのゴールが効い
たわけで仮にトラブルが早めに来たり歩かないといけない状態だっ
たら果たして復路に繋がっただろうかと思う。

 最終的に青山学院の勝因は渡辺康幸氏が語るように選手層の厚さ
だったのは言うまでもないが、原晋監督は‘長距離をメジャーに’
という思いが強いとの事。

 確かに箱根駅伝は今や正月TV中継の視聴率トップを取るような
ビッグイベントになったわけだが、確かに箱根に憧れた人材をリク
ルートする‘入口’としては役に立っているのに対し世界に通じる
という‘ゴール’が見えてないのが現在の原監督が語るメジャー感
には程遠い。

 つまり現在のマラソン界の惨状を見ると箱根が入り口であるゴー
ルに成り下がっている事で、原監督の言葉を現実にするには青山の
卒業生に瀬古利彦のような存在が必要になる。

 青山学院大に課された使命は箱根のスペシャリストを育成するの
ではなく、大迫傑のような世界に通じるトラック&マラソンランナ
ーを育て上げる事ではないだろうか。

 

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