007死ぬのは奴らだはシリーズ初期3作品の要素満載  

 BS‐TBSで火曜21:00からOAされている007シリーズは7月28日
からロジャー・ムーア編に入ったのだが、一気にユーモラス系路
線になった感が強い。

 これはショーン・コネリーが降板した後の女王陛下の007がシリ
アス過ぎて今ひとつ不評だったわけで、一旦ダイヤモンドは永遠に
でショーン・コネリーが復活したものの次回作が女王陛下の反動で
ロジャー・ムーア登場からユーモラス路線に舵を切った形になるの
だろう。

 ところで死ぬのは奴らだを改めて見ているとドクターノォやロシ
アより愛をこめてに、ゴールドフィンガーら書記3作品の要素が詰
め込まれていると思った。

 今作からコネリー時代まで登場していたスペクターが登場せず、
ミスター・ビッグ=ドクター・カナンガが敵のボスになるのだが
彼が国家元首を務めているサン・モニークはドクターノォの舞台
であるジャマイカだし竜の形をした戦車とブードゥー教のゾンビ
が共に迷信として敵の組織が流していた。

 続いてボンドガールのソリテアはタロット占いで未来を予知で
きる能力で当初カナンガの側近として徴用されていたがボンドと
の出会いで寝返るのは、ゴールドフィンガーでゴールドフィンガ
ー直属のパイロットのプッシー・ガロアをボンドが寝返らせたの
と被る。

 さらにモーターボートによるチェイスや寝台車の中での戦いは、
ロシアより愛をこめてにも同じようなシーンがあった。

 スペクターはブロフェルドが前作ダイヤモンドは永遠にでボス
のブロフェルドが死んで壊滅したという事になっているようで、ロ
ジャー・ムーア版のスタート作をショーン・コネリー版のゴールド
フィンガーまでの要素をふんだんに盛り込んだのだろうか。

 もっとも原作の死ぬのは奴らだはカジノロワイヤルに続く2作目に
なっており、それを考えるとロジャー・ムーアのデビュー作品として
は最適だったのかもしれない。

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