平成に入ってのスポーツ中継の変換

 平成に入ってスポーツ中継が大きく変化した要素として、衛星放
送とインターネット中継が挙げられるだろう。

 昭和の時代のスポーツ中継は地上波のみだった反面、国内の主な
試合は基本的に必ず中継がある一方で外国勢同士の海外の試合を見
る機会はTV東京がたまにOAする具合だった。

 残念ながら私が住んでいる福岡には当初TV東京系がなかったの
で当然ながら海外の強豪同士の試合などを見るチャンスがなかった
ので、88年に蒲田で働き始めた時にはTV東京系が見られるように
なりシュガー・レイ・レナードが5階級制覇した試合を見る事がで
きた。

 ところが昭和の末期からBSが普及し始めソウル五輪の日本勢が
登場しない試合などはBSがOAしていたし、シュガー・レイ・レ
ナード-トーマス・ハーンズ第2戦は何とBSが中継するようにな
ったのだ。

 BSの普及はTV東京系のように系列局が少ない地方にとっては
料金さえ払えば全国どこでも見られるようになった反面、民放の
ようにタダで見る事ができなくなった。

 当初NHKのみだったBSも民放のWOWOWが参入して海外の
ボクシングの殆どを視聴料さえ払えば見られるようになったし、N
HKのBSでは総合でOAしていたラグビー5ネーションなども全
試合見る事ができるようになったわけだ。

 更に90年代半ばになるとCS放送が参入しJリーグの全試合だけ
でなくセリエAをはじめとしたヨーロッパのサッカーや、海外のラ
グビーもNHKやWOWOWからCSに移ったし、何よりも02サッ
カーW杯日韓大会をスカパーが全試合を中継するという快挙となっ
た。

 ところが2010年代に入ってDAZNや楽天TVをはじめとしたイ
ンターネットの動画配信が始まり、これまでBSやCSの独壇場だ
った海外のあらゆる試合の中継権を得ることに。

 こうなると一見スポーツ好きにとって素晴らしい事ばかりのよう
に思えるが全部見ようとしたら相応な料金がかかるわけで選ぶ目が
必要になってくるし、UFCのように当初WOWOWが中継権を持っ
ていたのが契約切れで見られなくなったりするケースもあるし特に
サッカーのJリーグや02年にW杯を見るためにスカパーに入った
人がJリーグやW杯中継をDAZNなどに中継権を取られたため見
られなくなったという残念な話もある。

 それを考えると視聴者も必ず見たい番組と必ずしも見なくていい
番組を見極める必要がある一方で、中継権が動くという事を頭に入
れておく必要があるだろう。

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