内藤大助の引退に思う

「ボクシングが好きだった」=内藤、引退を発表(時事通信) - goo ニュース

 元WBCフライ級王者の内藤大助が昨日引退を発表した。

 09年11月にタイトルを失ってから10年5月に5RKO勝ちで再起戦を飾った
ものの、それから全く試合を行わず今年に入ってライセンスを失効していただけ
に年齢的にも引退は近いと思われていた。

 通算成績は42戦36勝(23KO)3敗3分でKO率も高く敗戦は09年11月の
試合以外は現WBCフライ級王者のポンサクレック相手の2敗のみで、ポンサク
レックにも1勝2敗1分と ほぼ五分の戦績を残しているのだだから これは凄い
事だと思う。

 キャリアを見ても在位時に並立していたWBAフライ級王者の坂田健史とは
引き分けているし、中野博やトラッシュ中沼に中広大悟や小松則幸といった
フライ級の日本のトップクラスを総なめにしているのだ。

 そして17度防衛していたポンサクレックに勝ってタイトルを奪取しリターンマッチ
でも分のいい引き分け防衛しているのだが、1つだけ心残りだったのがポンサク
レック以外の海外の強敵との対戦がない事。

 つまり世界王者になって3度目が現WBAのSフライ級王者の清水智信、4度
目が山口真吾で5度目は中国人の熊朝忠と東洋圏内の相手ばかりと防衛戦を
行っていて、本来なら挑戦者決定戦で勝ったフリオ・セサール・ミランダとの防衛
戦を行わないといけなかったにも拘らず日本人相手の防衛戦に拘った事。

 これはジムの方針かもしれないし、 なおかつ内藤自身が34歳での戴冠だった
だけに長くは防衛できないと考えて‘同じ負けるなら日本人相手の方がベルトは
日本に残る’と考えての事かもしれないが、内藤というボクサーは相手が強ければ
強いほど いい試合をするタイプ。

 反対に相手のレベルが低ければ それなりの試合をしてしまうという傾向が強
かったのでミランダをはじめとした海外の強豪との試合を行わなかったのが残念で
ならないし、特に某一家との試合に拘った姿にはガッカリした。

 やはり内藤ほどのポテンシャルがある選手が100%引き出せる海外の強豪との
試合をしなかったのはボクシング界にとって大きな損失だったと思う。

 

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« ベロクロン二... 日曜洋画劇場... »
 
コメント
 
 
 
ミランダ戦 (Unknown)
2011-11-15 16:17:57
見たかったし、リングサイドが10万円って法外な値段
ふっかけてきて「誰が買うの??」って不思議に思ったし
山口戦かなレフリーが止めないので怖さ感じてしまったり
この頃からwbcタイトルがtbsタイトルに堕ちまくったのは
 
 
 
ホントですよね (こーじ)
2011-11-15 23:42:30
>Unknown様
 本当にミランダと戦っていればと今でも思いますよ。

 ミランダやポノルムレック相手に どんな試合をしたのか?

 にも拘らず会長あたりが あの一家との関りを望んでましたからね。
 帝拳ジムなら まだ上に行ったかもしれません。
 
 
 
持ってる人は持ってる (屯田兵)
2011-11-21 01:20:38
http://www.youtube.com/watch?v=vC3JPJaUXkw&feature=related

この試合何十年ぶりだろ ロビンソンさん??という人

お宝沢山持って
いますね ロイヤル対天熊丸木とか テル対石垣

磯上対高田次郎とか・・・
 
 
 
これは凄い (こーじ)
2011-11-22 00:07:02
>屯田兵様
 廉東均といえばロイヤル小林戦でマラソンボクサーのイメージがあるけど、意外にも打ち合ってますね。

 吉田は具志堅の戴冠試合のセミでフリッパー上原から日本タイトルを奪ってるのですね。

 用皆なども懐かしいですよ。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。