ノルマクリア!日本ジャンプ団体3位

 札幌で開幕した世界ノルディック選手権の団体戦で日本は
何とか3位に入って開催国として最低限のノルマを果たした。
 今シーズンのジャンプ陣はW杯で葛西紀明が1度3位に入った
だけという低調さ。
 こういう年に世界選手権を開催するというのはタイミングと
してかなり悪い。複合も低迷しておりW杯のランキングでいけば
開催国としてメダルを1つも取れないのではかきかねない。
 唯一の望みはジャンプの団体だがW杯の国別ランキングは11位
だった、つまり順当にいけば8位以内までしか進めない2回目す
ら怪しいのだ。
 前日に行われたLH個人戦では高校生の栃本翔平の16位が最高で
昨年のエース・岡部孝信と葛西が21位で若手のホープ・伊東大貴
は29位に沈み絶望感に拍車がかかった。しかもエースの葛西は前
日体調を崩し嘔吐下痢まで繰り返したという。
 悪い事に会場の大倉山はホームアドバンテージはない。
 かつて72札幌五輪では宮の森のNHでは表彰台独占したものの、
大倉山でのLHでは笠谷が横風に泣かされメダルすら取れなかった
しW杯でもなぜかノルウェー勢の方が相性がいいのだ。
 一応TV中継があるのでチャンネルを合わせていたが感想はかなり
悲観的だった。
 1組目に登場した栃本がK点を捉えたものの6位。2組目の岡部は
121mでダメか?と思われたが他の選手達が失敗し順位を上げ3組目
の伊東は117mで失敗したものの最終組の葛西が128mを飛んで3位
につけた。
 2回目に入ると栃本は110mと失敗し6位に後退したが2組目の岡部
が悪条件の中グループ1位になる120mで凌ぎ4位に浮上、そして3組
目で不振を極めていた伊東が131mを飛んで3位に浮上するとフィン
ランドの追い上げを凌いで最後の葛西も117mでまとめてオーストリ
ア、ノルウェーに続いて3位に入り開催国としてのノルマを果たした。
 確かに風に恵まれたというのはあるかもしれないしドイツのエース
であるウァマンが欠場などの幸運があったのは事実だ。だがしっかり
したテクニックなしではメダルは取れないのもまた事実。
 ベテランの岡部、葛西の力が大きかったのは言う間でもないが、や
はり表彰台に上る経験を積んでこそ若手も成長するのだ。
 船木や吉岡、渡瀬、山田といった本来葛西らと伊東らの間の世代の
不振が痛い。
 ただこういう経験からスランプを脱出するきっかけになるケースが
多いので80レークプラシッドを最後に88カルガリーまでどん底の地獄を
味わった日本ジャンプチームが98長野でピークを迎えるまでの間にあら
ゆる試行錯誤で不振を脱しているのだから今後に大いに期待したい。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
期待しないで見たら (柴田真紀)
2007-02-26 00:46:17
 なんとか3位キープしましたね。
 アホネンくんの失敗がこっちには良かった。

 敵の失敗を喜んでいるようじゃなー、と思いつつ、また、岡部さんや葛西さんのような、リレハンメルあたりから飛んでいた選手に頼らざるを得ないという現状は、かなり悲しい。

 このまま私の好きだった(もはや過去形)男子バレーのようには、ならないでもらいたい。
 
 
 
いやホントです (こーじ)
2007-02-26 13:53:44
>柴田真紀様
 今の実力ではこれが精一杯でしょう。
 でも一旦ダメだったのが復活したのですから男子バレーのような醜態はさらさないと思いますよ。
 
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