琴奨菊が初優勝!日本出身力士10年ぶり 初場所
今年の大相撲初場所は今日が千秋楽となり14日目に1敗で抜け出
した大関の琴奨菊が豪栄道に勝って初優勝を飾り、日本出身力士
としては06年初場所の栃東以来の優勝となった。
今場所の琴奨菊は初日から快調に白星を積み重ねて行き8日目に
同じ大関の稀勢の里に快勝して全勝を守ると10日目の鶴竜戦から
3日続けて横綱に勝ったものの、13日目に豊ノ島に敗れて連勝が
止まって反動を危惧されたが勢いを止める事なく14日目と今日
連勝したのに対し白鵬が昨日と今日 連敗して勝負あり。
ただ個人的には琴奨菊の優勝は膝や大胸筋のケガなどを克服
してのものだけに嬉しいのだが、日本人横綱につながるかとい
えば厳しいので手放しでは喜びづらいものがある。
というのも絶対的な強さを誇っていた白鵬が先場所同様終盤
から失速する形で負けが込んで優勝を逃したわけで、これなど
長年の勤続疲労による衰えが出てきているのではないかと考える。
日馬富士はケガが多いので多くは望めず鶴竜も体格的にポスト
・白鵬には心もとないし、若手のホープといわれた照ノ富士も
膝のケガを悪化させて休場するなど一時の勢いがなくなっている
ので世代交代を感じさせる生きのいい若手力士に活躍して欲しい
と思うわけだ。
琴奨菊の場合はケガがちのため今回は優勝したものの横綱と
して活躍となると年齢的にも厳しいし、横綱になったのと引き
換えに引退が早まる事の方が危惧される。
希望があるとすれば長年 外国人力士達から席巻されてきた
優勝を琴奨菊が達成した事で日本人力士達にも‘やればできる’
という自信を付けさせた事が大きいのかもしれない。
琴奨菊の優勝が実力的に本物なのかは春場所の成績でハッキ
リするだろう。