「療痔病経」の呪は 痔を癒すものとされていますが、
炎症や疼痛や腫瘍・癌などにも効果があるとされ、
自己免疫性疾患などにも効果があるかもしれません。
礼拝や供養を捧げて経文を1遍読誦して
「療痔病経」の呪を3遍誦して 癒しを祈願するか、
一杯の浄水を捧げて 同様に行い、
誦し終えてから その水を飲んだり 患部に塗るなどします。
もし時間がなければ、正式な回数ではなくても
誦す事で ある程度の加持が得られると思われます。
また 病気を予防する事を願う人にも 誦す事が勧められますが、
誦している期間中は
可能な限り 飲酒や淫らな事をなどを避けるべきであるとされます。
「療痔病経」
「如是我聞(にょぜがもん)
一時薄伽梵(いちじばがぼん)
在王舎大城(ざいおうしゃだいじょう)
竹林園中(ちくりんおんちゅう)
与大び芻衆五百人倶(よだいびしゅしゅごひゃくにんぐ)
時有衆多び芻身患痔病(じうしゅたびしゅしんかんじびょう)
形体羸痩痛苦えい纏(けいたいるいそうつうくえいてん)
於日夜中極受憂悩(おにちやちゅうごくじゅうのう)
時具寿阿難陀見是事已
詣世尊所(けいせそんそ)
頂礼双足(ちょうらいそうそく)
在一面立(ざいいちめんりつ)
白言(びゃくごん)
世尊(せそん)
今王舎城(こんおうしゃじょう)
多有び芻身患痔病(たびしゅしんかんじびょう)
形体羸痩痛苦えい纏(けいたいるいそうつうくえいてん)
於日夜中極受憂悩(おにちやちゅうごくじゅうのう)
世尊(せそん)
此諸痔病(ししょじびょう)
云何救療(うんかきゅうりょう)
仏告阿難陀(ぶっごあなんだ)
汝可聴此療痔病経(にょかちょうしりょうじびょうきょう)
読誦受持(どくしょうじゅじ)
繋心勿忘(はんしんぶつぼう)
亦於他人(やくおたにん)
広為宣説(こういせんせつ)
此諸痔病(ししょじびょう)
悉得除差(しっとくじょさ)
所謂(そい)
風痔 熱痔(ふうじ ねつじ)
いん痔 三合痔(いんじ さんごうじ)
血痔 腹中痔(けつじ ふくちゅうじ)
鼻内痔 歯痔(びないじ しじ)
舌痔 眼痔(ぜつじ げんじ)
耳痔 頂痔(みじ ちょうじ)
手足痔(しゅそくじ)
脊背痔(せきはいじ)
糞門痔(ふもんじ)
遍身支節所生諸痔(へんしんしせつそしょうしょじ)
如是痔ろう(にょぜじろう)
悉皆乾燥(しっかいかんそう)
堕落消滅(だらくしょうめつ)
畢差無疑(ひっさむぎ)
皆応誦持如是神呪(かいおうしょうじにょぜじんしゅ)
即説呪曰(そくせつしゅわつ)
タドヤター・アランテ・アラメ・スヴァリ・チニ・スヴァリ・スヴァリ
マハー・スヴァリ・サムバベ・スヴァーハー
阿難陀(あなんだ)
於此北方有大雪山王(おしほっぽううたいせつさんのう)
中有大莎羅樹名曰難勝(ちゅううだいさわじゅみょうわつなんしょう)
有三種華(うさんじゅげ)
一者初生(いっしゃしょしょう)
二者円満(にしゃえんまん)
三者乾枯(さんしゃけんこ)
猶如彼華乾燥落時(ゆうにょひげかんそうらくじ)
我諸び芻所(がしょびしゅそ)
患痔病亦復如是(かんじびょうやくぶにょぜ)
勿復血出(ぶつぶけっしゅつ)
亦勿膿流(やくぶつのうりゅう)
永除苦痛(えいじょくつう)
悉皆乾燥(しっかいかんそう)
又復若常誦此経者(ゆうぶにゃくじょうしょうしきょうしゃ)
得宿住智(とくしゅじゅうち)
能憶過去七生之事(のうおくかこしちせいしじ)
呪法成就莎訶(じゅほうじょうじゅそわか)
又説呪曰(ゆうせつしゅわつ)
タドヤター・サメ・サマネ・サメ・サマネ・スヴァーハー
仏説是経已(ぶっせつぜきょうい)
時具寿阿難陀及諸大衆(じぐじゅあなんだきゅうしょたいしゅ)
皆大歓喜(かいだいかんき)
信受奉行(しんじゅぶぎょう)。」