オオタカの営巣林は、過去の密猟の流れや、悪質カメラマンの侵入により、最近はほとんどが立入禁止になっている。 私が知っている場所の約7割は禁止されている。 自然教育・観察知識向上の観点からは、非常に残念に感じている。(悪質な行為のみを取締ればよいこのではないのかと考える。)
が、禁止されている以上、禁止後に立ち入って撮った写真などは、倫理上公表できないものなので、取り扱いには注意すべきだと考える。
ちなみに、本ブログに載せている写真は、公道、歩道、林道、散策路、および残り約3割の営巣林など、立入禁止では無い場所で撮影したものである。
オオタカは人の生活の近くで営みを行っているので、数箇所の森で観察を根気良く続ければ、林道や、散策路などから、巣材集め、交尾、餌渡しなど、その生態のほとんどが観察できると思っている。 林道等から営巣木が観察できる場所も何箇所かある。
時間がかかっても、このような観察を続け、オオタカのありのままの正確な生態を、記録し伝えようと思っているのである。
オオタカを数が増えたとして希少種指定から外そうとしているのに、オオタカの営巣観察は禁止と言うのは、矛盾したおかしな話に感じる。
野生生物に対しては、まず正確な生態を把握し、その上での本当に有効な施策を行うべきではないかと思うのである・・・・。
林道横の木で、♂♀餌渡しの瞬間(過去の写真より)。