宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

映画館で観た

2016年08月13日 | テレビ・ラジオ・映画など
ここのところ久々に(ほんとに)DVDレンタルして観たりして、映画づいてきたので、12日、久々に映画館に行ってみた。
観たのは『シン・ゴジラ』
映画館でないと観ないかなと思って。
よかったー、面白かった!
こういう作品をつくりあげる情熱と、暴走せずにまとめ上げる力量に圧倒された。
前の晩しっかり眠って体調良く、映画を観る気満々で来てよかったとも思った。
台詞がものすごく多くて情報量が多いので。
滑舌のいい俳優さんじゃないとこなせないね。
恥ずかしながらというか、過去のゴジラ作品は1本もまともに観たことがないんだけれど、他のも観てみたくなった。
時勢的には防衛大臣が女性だったのがツボ。都知事は残念ながらというか女性ではなく、ちょっと猪瀬直樹さんぽかったね。
だいたいゴジラが品川区まで来ているのに、首脳陣がいつまでも霞が関にいていいのかと最初からイライラしていたんだけど、そういう政府だという演出か。
ゴジラは体を冷やすためにいったん海に戻ったという事実があるんだから、地上で攻撃しないで、海の方に誘導するような作戦はとれなかったものか? コミュニケーション不可能だから無理なの?
核をもって核を制す?という考えになるのがよく分からん・・・けど核兵器試したいだけなんじゃないのと思わせるような話の流れがよくできているというか。
凍結された(?)ゴジラは廃炉になった原子炉みたいなもの?あの後撤去されたのだろうか?モニュメントみたいに残されたのか?
映画の後、テレビニュースとかで東京のパノラマ映像を見ると、どこかにゴジラがいるような気がしてしまう。

-------
現実の政府、社会を反映したドラマということで、まったく関係はないんだけれど、7月にNHKでやっていた『未解決事件 File5 ロッキード事件』の再現ドラマをふと思い出した。
あれ、「再現ドラマ」という言葉で想起されるものとは全く違ってものすごくかっこよかったなー。
松重豊ほか出ている俳優さんみんな私の中ですごく高評価。
そしてドキュメンタリー部分で、あの事件は民間機の売り込みの陰に、軍需機の輸入に関して日米政府間での密約があったことを隠ぺいしていたという話に、やっぱりそういう一般には知らされないタブーってあるんだなー漫画だけの世界じゃないんだなー、と思った。

未確認生物よりも人間のほうが怖いような・・・とありがちな感想ですが。

情熱の暴走

2016年08月13日 | テレビ・ラジオ・映画など
リオオリンピックにでの、様々な情熱のほとばしりを目の当たりにして感銘を受ける毎日ですが、
さらに情熱について考えさせられる映画DVDを2本観た。
それは
『バクマン。』と『セッション』
そういえば面白そうと思っていたのに映画館では観逃していたわと思って、久々にレンタルしてみたのだった。

続けて観てみると、この2本は構造的に似ているなーと思った。
かたや週刊少年ジャンプのアンケート至上主義、かたや鬼教授フレッシャーの頭の中にある理想の演奏。絶対的かつ理不尽ともいえる評価基準に翻弄される青年、という構図。
翻弄されながらも、彼らはそこに食らいつき、大きな代償を払いつつも、ついには自分のリミッターを振り切り、それなしでは辿り着けなかったであろう境地に昇華するのであった。

彼らの情熱に圧倒され憧れさえしつつも、でもやっぱり情熱の暴走は危険だよなと思う。
身体を壊すし、一歩間違えば人生をダメにする。
でも暴走するくらいの情熱がなければ、自分の限界は超えられないのかも。
そして、そのきっかけは常に外から理不尽に与えられるもので、自己満足では発動しないものなのかも。

ジャンプのキーワード「友情」「努力」「勝利」のうち、『セッション』には「友情」はないというのは大きな違いではあるけれど、『バクマン。』のクライマックス、ライバル新妻エイジが人物にペン入れしたページ、そのまま仕上げてたけど、あれって新妻エイジにも友情を認めたってことなのかなー。自分の作品のメイン部分に他人が手を入れられるのは許せないものだと原作者が言っていたとどこかに書いてあったけどなー。
『セッション』の疑問は、これもクライマックスの舞台で、フレッシャーが主人公ニーマンに楽譜を渡していなかったこと。あれってニーマンが密告したことへの復讐のため?自分の指揮する舞台をダメにしてまで?理想を追求するあまりの鬼っぷりだと思っていたので、そんな理由だったらちょっとがっかりなような。ニーマンの即興力、爆発力を引き出すための無意識の衝動があったと思いたい。無理があるかな・・・