宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

10月に観た画面2

2020年11月05日 | テレビ・ラジオ・映画など
備忘録に、10月に観たテレビで記憶に残っているもの。

「坂上どうぶつ王国」(フジテレビ系)の自給自足7人家族
これは自主的に観たのではなくて、職場でたまたまテレビを点けていて見入ってしまったもの。
お父さんが狩猟の免許を持っていて、食肉はジビエだったり。
スパイスからグリーンカレーをつくったり。
お母さんのお誕生日に長男くんが竹を切って食器をつくったりうどんを打ったり。
スケーターの浅田真央ちゃんが将来の夢という自給自足生活ってこんな感じかなぁなどとふと思った。
お父さんお母さんは当然私より若いが、気負った感じがなくてでも粗野でもなく、楽しそうに生活している。こういう家族、生活をつくるという方向で夫婦一致してるってすごい。

「NHKスペシャル 世界は私たちを忘れた~追いつめられるシリア難民~」
内容は以下で紹介されているBSでの放送を追加再構成したものらしい。
ドキュメント「シリア難民からのSOS」の衝撃(1)「難民の子が誘拐されて臓器を摘出されて死んでいた」(水島宏明) - Yahoo!ニュース
番組に出ていた子(シェイマ)、学校にも行けずにろくに食べるものもなくて働いているっていまどきそんなことが許されるのか。権利条約とか平和な時だけの話なのか。でもレバノンのUNHCRの人もいっぱいいっぱいと言っていた。このドキュメンタリーに出演するにあたって、出演料とかは貰ったのかな。彼女だけでも日本に来てほしいくらいだが、そんなわけにはいかないし難民問題は解決しない。「いろんなことを乗り越えてたくましく生きていってほしい」とか励ましの言葉としてあるけど、それ以前の問題。とにかく番組に出て来た人たちのことがずっと気になっている。

NHK「ドキュメント72時間」
「としまえん 日本最古の回転木馬の前で」
としまえんは行ったことがないのだけど、回転木馬の映像が美しく、まだ録画を消さないでいる。回転木馬、どうなるのかな。
「歌舞伎町さよなら人情キャバレー」
水商売に縁のないカタい田舎者だけど、いいなぁ憧れるなぁ、「都会」と「大人」の世界。昭和のよき文化がまたひとつ失われていった。

10月に観た画面

2020年11月05日 | テレビ・ラジオ・映画など
備忘録として、10月に観て印象に残ったテレビ画面。

まずはテレビ番組ではなくて、ストリーミングライブをテレビモニターを通して観たということだけど、
東京スカパラダイスオーケストラ 有観客ライブ@大阪城野外音楽堂

残念ながら当日は観られなかったのでアーカイブで。

これは本来なら3月1日の予定だった、30周年記念全国ツアー「TOKYO SKA 30~ズレたままハジキ飛ばしていこう~」@ロームシアター京都の振替公演としての開催。

そういえば京都は行こうと思ってチケットを取っていたのだった・・・遠い昔のことのようですが。

ともあれ、雨がギリギリ降らない夜空、屋外の空気の下、8か月ぶりのお客さんと一緒のライブ。
画面越しで、タイムラグがあっても、ビシビシこちらに伝わってくるものがあった!
無観客ライブもよかったけど、今回の特別感はすごかったなー
またこのツアーが30年を振り返るという趣旨もあるから、30年やっていてまだ経験したことがなかったこんなこと(新型ウイルスによる活動への影響)があるんだーという感慨もあり。

お客さんはちょっと密にもみえたけど1席とばしで空けていたようだし、屋外だから大丈夫か。
帰りに大勢で打ち上げ(^^)/がライブとセットになっていた人も多そうだけど、それは自粛だね・・・

来年の全国ツアーの発表があり、遠征はまだ無理だなー(職場での感染予防のため・・・東京なんていつになったら行けるの涙)・・・と思っていたら、富山公演もあるー!
来てくれるのに行かないって法はない!

10月に読んだ本

2020年11月05日 | 
どんどん日が過ぎてどんどん忘れていく。
10月中下旬から11月初めに読んだ本を並べてみる。
((図)は図書館をぶらぶらして目について借りた本)

(図)『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』(辻仁成 あさ出版)
一周回って(?)かなり尊敬している辻氏。それにしても活動量旺盛(というのはコロナ禍のパリ生活を記録したこの本についての感想ではないが)。言葉も溢れ出てくる感じ。

(図)『生きづらさについて考える』(内田樹 毎日新聞出版)
人文学は乱世の学問。どんな問いかけにも独自の考えを説得力を持って、すっと頭に入るように説明してくれる。すごいなぁ。アマゾンのレビューをちらっと見たら両極端、「考えがまったく合わない」と星一つの人もいて驚嘆。

『関西酒場のろのろ日記』(スズキナオ ele-king books)
読んでいる間ずっと幸せな気分。いいないいなぁ。梅田「風の広場」、数年前の大阪行きで映画を観て帰ろうと思ったときに行き当たり「大阪駅隣接にこんなだだっ広く静かな空間が」と印象的だったのだが、酒飲みにいいという発想はまったくなかったなぁー

『たちどまって考える』(ヤマザキマリ 中公新書ラクレ)
巣ごもり需要を当て込んだお手軽な聞き書き本かと思いきや(失礼!だが猜疑心の大切さは本書でも言われているよ)、いろんな話題で本当にいろいろ考えさせられた。そのひとつ、ミュージシャンや漫画家の人に政治的な発言をしてほしくないなと実は自分も思っている。なぜだろう。

(図)『どこにでもあるどこかになる前に。~富山見聞逡巡記~』(藤井聡子 里山社)
発売した頃買おうかどうしようか迷って結局買わなかったんだった!ということを図書館で見て思い出す。(富山県人らしさの表れと思ってほしい・・・)
遅ればせながら、思っていた以上に重量級の衝撃だった。ひとことでは言えない。
作中出てくる島倉さん、同い年だったんだなぁ・・・
私は富山市内からもどの街からも離れた片隅の住人なので、酒場の描写が楽しそうで羨ましい・・・

前出『たちどまって考える』で、日本人について「・・・『いないように生きていきたい』とどこかで思っているようにさえ見えます。なるべく自分の主張を言わずに、誰かから何かを問われたり、追求されたりするのも避け、他者からの承認欲求もなるべく発動せず、静かに生きていきたい。」とある。
私の中の半分はまさにそういう感じだったのだけど(だからこの文章が印象に残った)、「それでいいのか!?」と強く揺さぶられたのがこの『どこにでもある・・・』だった。

(図)『百年と一日』(柴崎友香 筑摩書房)
思っていた以上に面白かった。小説でないと味わえない時間と空間の飛躍。
前述『どこにでもあるどこかになる前に』の富山市内駅前や総曲輪の様子もぐーんと俯瞰するとこの本の中の一編みたいになるなぁと思った。またこの中の一編をぐーんとズームアップするといろんな地域や住人や個人における『どこにでも・・・』みたいな大事なことを記録した本になるんだなぁと思った。