宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

ゆっくり進む秋の日差しを

2021年09月10日 | 音楽
9月5日
『映画:フィッシュマンズ』を観た。
(@ダ・フレンズ×ほとり座 ステキな場所だった。レモネードおいしかった。また行きたい)

172分全然長くなかった。もっと観ていたいくらいだった。

公式サイトにあるコメントの中では、菊地成孔さんのものが自分にいちばん近い。

恥ずかしながら90年代の私はフィッシュマンズのことも全然知らず。
知ったのはここ数年で、ドラムスの茂木欣一さん(欣ちゃん)を通じてだったので。
ものすごく忙しそうなのに、そこまでして続けていきたいフィッシュマンズとは?というのが興味の原点なのであった。

フィッシュマンズについての文章で印象に残っているのはpha氏の著書にあった「冬とカモメとフィッシュマンズ」なのだけど、映画の感想も的確だと思った。
phaの日記

映画を観た後で、製作の経緯を知って感銘を受けた。初期からのファンの方の想いと行動が始まりだったのね。
「ボーカル急逝から20年、フィッシュマンズの映画化を目指す女性プロデューサーの思い」

時代背景とか当時の社会についての描写はないんだけれど、おのずと90年代の空気が思い出された。ぽかぽかおひさまの名残りがだんだんと冷たくなっていって、しまいにはしんと凍り付いてしまいそうな、実際の気象とは関係なく、なにかそんな空気の移ろいがあった。

些末な感想
小嶋さんのお話で、結成時の命名について、フィッシュマンズじゃなかったらマヨネーズと言っていたのが、一瞬、それいい!さすがのセンスと思ってしまったが、マヨネーズのズは複数形のズじゃない(^^;あえてか。オーストラリアのスタジオに「Fishmen」とあったのを、素で「あら現地の人が間違ったのね」と思っていた、英語が身体に入ってない私・・・(^^;

欣ちゃん以外の元メンバーの人たちは全然知らなかったのだけど、バンドや佐藤さんについて語るときの表情にそれぞれ見入ってしまった。
20年後だからこそのいろんな思いが表れていると思う。
個人的にはミーハーでちょっとなんですが、特に、小嶋さんってかっこいいなー今バンドやっても普通に人気出そうな感じ、と思った。
佐藤さんと小嶋さんの関係やお互いに対する思いは分かるような気がするのだが、佐藤さんと欣ちゃんの関係は結局のところよく分からない。佐藤さんがつくる音楽のいちばんのファンというのは分かるけど、当時どんなふうに話してたのかな。
佐藤さんのお母さんはさっぱりした方のようで、雰囲気はちょっと欣ちゃんに似てる?と思った。
若い時に観ていたら、お母さんの心境まで考えることはなかっただろうなぁ・・・

・・・などと、とりとめなく書くことしかできないが。
フィッシュマンズについてほとんど知らなくても(知らないからこそ?)興味深く観られる普遍性のある映画だと思う。音楽への良い入り口にもなると思う。(私はなった。それまでちょこっとは聴いてみたけど、あまり入り込めなかったのだったが)