


透明「修禅(しゅうぜん)さん

私の後ろに立っていたのは、子供の頃
お世話をしてくれた和尚さんである
修禅さんだった

修禅「えらい遠いところまで、お疲れでしたな~

透明「いえいえ


修禅「星呼はここではないんじゃよ

透明「

修禅「ここは、元神託の祭事を行っていたところでな

どうも、ここが原因のひとつらしいんじゃよ

透明「なるほど


修禅「そのようじゃな

調べてもらえると助かるのじゃが・・・。」
透明「承知しました


私は、今にも壊れそうな祭壇を細かく調べることにした

透明「・・・・・・・。
う~ん、特には・・・・・んっ

祭壇の下に何かある・・・。
透明「・・・こ、これって


祭壇の下にある円形状の図形は、間違いなく法陣だった

でも、これって何だかおかしい・・・。
本来の法陣には、図形式に言霊を配し特定の場所に
連結しなければいけないはず・・・。
これはどう見ても、場所の指定がない

それどころか、このままだと鬼でも呼びかねん


私は、持ってきた法具を使いその法陣を書き直す

透明「・・・これでよしっと


ちょっと良いですか

修禅「

透明「この祭事場の管理者は

修禅「それがの~

今回の星呼の父親でな

昨年他界されてしまったんじゃよ

透明「大元の本家は

修禅「う~ん・・・それがの~

管理者がいなくなり、しばらくして
ここの御神体やら祭事道具が消えて
しまったらしくてな~

大元の本家も御神体が消えたことで、
ここは手つかずになってしまっての~。」
透明「そ、それって


修禅「う~ん・・・罰当たりなことじゃが、
誰かが持っていってしまったようなんじゃよ

透明「なんてことを


そっか


法陣に使われていた神具まで持っていくなんて


修禅「


透明「取り敢ず、ここでの処置は終わりましたので
星呼のところへ案内願えますか

確かに始まりはここかもしれませんが、
ここを正してもちょっと遅かったかもしれません

少し、大事になる可能性も・・・。」
修禅「わ、わかりました

星呼のもとに参りましょう

私達は、修禅さんの車で星呼が待つ場所へ
急ぎ向かった




次回、星呼と呼ばれるものの存在が
明らかになります

続く・・・。
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