

和泉「これでどうですか

和泉さんは、お父さんの写真を私に
渡してきた・・・。
怜「・・・はい

思います

何をすれば

師匠「おお


怜にはこれから、霊界、聖域を視て
もらって、和泉さんのお父さんが
ちゃんと成仏できているかどうか

隠者の森にお父さんの銀の木があるか

を視てもらいたいんだ

怜「なんだ、そんなことですか

わかりました


私は、言われたと通りに和泉さんのお父さんを
探しにかかる・・・。
怜「・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」
何分経ったのだろう

霊界の隅々、隠者の森の隅から隅まで探すが
・・・・・・見当たらない

怜「・・・・・先生・・・いないです

師匠「間違いないのか

怜「は、はい

和泉「本当にいないのですか

怜「は、はい

師匠「ふ~ん

ないといかんか~

怜「最悪って

師匠「忌念障気・・・。」
怜「な、何ですかそれ

師匠「人は、追い詰められると間違った
選択をすることもあるということさ

和泉「

怜「

師匠「忌念障気とは、ある特定の条件を揃え
悪鬼や羅刹、悪魔と契約する方法だよ

忌まわしき念は障気を生み、その気を
悪しき存在に差し出す・・・。
悪鬼や羅刹、悪魔といわれる存在の中には
その障気を餌とするものもいる

呼び出した悪しきものに、己の願望を
伝え、そのようになる手伝いをさせるが、
その代償は、自分の死後の魂と引き替え
となり、その願いが成就すれば死後
その魂は喰われ、未来永劫苦しみの中
魂の寿命を待たなければならない

和泉「やはり親父は・・・

師匠「残念ながら・・・。」
怜「そ、そんなことって


師匠「怜


怜「

師匠「それは、ゲートキーパーが聖域をしっかりと
管理し、悪しき存在の侵入を防ぐという
ことなんだよ

怜「

師匠「ゲートキーパー能力は、めったに現れる
ことのない能力・・・。
先代のガーディアンが亡くなってから
聖域は荒れ放題だ

忌念障気は、魂が肉体から解放され
隠者の森に入り、そこで喰われてしまう

お前がその侵入を防ぐことができれば
多くの人を助けることができるんだ

もちろん、悪しき存在は忌念障気の契約を
していなくても、魂が無防備になる聖域に
侵入し、魂をあさったりもする・・・。
お前には未だ、受け止めるだけの覚悟は
ないかもしれないが、この世でそれが
できるのは、ゲートキーパーの能力しか
ないと言うことを覚えておきなさい

後は、私がやるから、お前は下がっていいよ

ありがとうな

私の能力・・・。
この忌まわしい能力には、意味がある

私は、初めて聞くこの能力の活用方法に
とまどいを隠せなかった

そして、数ヶ月が経ち・・・。
ついにその日はやってくる

続く・・・。
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