

透明「はぁ~


腹減った~っ

昴「まったく

適当に食っていいぞ

透明「やった~


昴「そうだな~


水の妖精なら自然に濾過された水滴の養分や気質とか

その属性に合わせたモノを主食とすることが
多いかな~


透明「なるほどね~



後80メートル辺りのところから、庵が見えてくる

私達は、徐々にその距離を詰めてゆくが、
残り50メートル辺りで、昴が足を止める・・・。
昴「・・・・。」
透明「どうしたの

昴「臭う

透明「えっ



昴「そうじゃない


透明「・・・

一瞬、何か異様な気配を感じる

透明「これって

昴「屍臭・・・そして、障気

透明「屍食鬼か

昴「多分


オンじぃのところに隠れていろ

妖精「ポム


妖精達が退散したところで・・・。
透明「どうする

しないはずだけど・・・。」
昴「多分、数匹いるだろうな・・・

協力してくれるか

透明「そんなのもちろんだよ

ただ・・・。」
昴「これを使え

透明「これは

昴「火蜥蜴、サラマンダーの力を集めた法具

屍食鬼は火に弱いから役に立つと思う

透明「さすが法具師


昴「法具は使う者次第だよ

まあ、お前なら大丈夫だろうけど

透明「おう

なってきた

昴「たくっ


普通に死ねるからな

透明「望むところ


私達は、慎重に庵に近づいて様子を伺う・・・。
後から聞いた話だが、屍食鬼はその纏っている
障気によって、全てのモノを腐らせるらしい

それは妖精にとっても同じ

一度触れてしまえば、妖精といえど只では
すまない・・・

透明「・・・あれっ

昴「・・・・・・・。」
透明「いないけど・・・。」
「ガサガサ

透明「

昴「後ろ

「ヴオオオオオオオオッ

凄い鳴き声が山にこだまする

目の前にいるそれは、この世のモノとは
思えないほどの醜悪な形相をし、
顔は胴体ほどの大きさ、皮膚は垂れ下がっている

身体は太く、獣とも人間ともとれない姿は
普通の人が見ただけで気がふれるほどだ

透明「うえっ


昴「あまり吸い込むなよ

なるべく息を浅くしろ

透明「はぁ~



屍食鬼は、合計4体・・・。
いや、未だわからない

私達は、冷静に構えながら間合いを計っていた

続く・・・。
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