

私の見える方の目に映ったものは、
体長およそ2メートルを超えた
筋肉隆々の大男・・・いや、鬼

それが、身体を小さくさせて
何かを夢中で食べている

私は目を凝らし、それが何なのかを
確認する

透明「・・・・

ソレが食べている床には、ボタボタと
赤い液体が滴り落ちている

確認をした私はそっと、その場を離れる・・・。
円「ど、どうだった・・・

透明「・・・子ども達・・・じゃなかった

円「はぁぁぁぁ~~~~~~っ



透明「たぶん、あれはザクロのような
木の実だと思う・・・ただ・・・」
円「ただ



透明「鬼子母神の話でもわかるように、ザクロは
人の肉に近いと言われている・・・。
それを食しているとなると、
変な想像をしてしまう

円「うっ

子ども達はいなかったんだから
まだ無事よね


透明「確かにそうだね

とにかく、早く子ども達を探そう

私達は、謎の存在に気づかれないように
一旦、その場を離れる・・・。
理想郷と思われるその場所の奥には
幾つもの石燈籠

透明「この石燈籠・・・何か意味があるのか

円「確かに変よねぇ~


道を照らすために作られているのに
ここって規則正しく配置されてないどころか
道の無い所にもあるし・・・。」
透明「くっ

こんなに心もとないとは・・・

普段どれだけ能力に頼っていたのかがわかるよ

円「そうかもね

スマホが使えないのと同じで、私達も能力を
当たり前に捉えていたのかもしれないなぁ~

透明「せめて、この空間を把握できることができれば
対処法もあるのだけど・・・。」
円「もしかしてさぁ~

この石燈籠・・・魔法陣だったりするのかなぁ

それなら、この燈籠をぶっ壊しちゃえば
能力使えるようになるんじゃない

透明「あ、相変わらず、過激だなぁ


もし、この燈籠が魔法陣だったとしても
分解するには順序があるだろ

下手にイジって、魔法陣の構成が崩れたら
何が起こるかわからないぞ

円「あっ



そう言うと、石燈籠をペチペチと叩く円さん


透明&円「

円の行動と同時に、もの凄い圧力を大気から感じる

透明「お、お、おい

円「や、ヤバい

この圧力・・・確実に

透明「に、逃げるぞ

何がスイッチになっていたのか

先程の建物にいた何かが、私達を
追ってきたのだけはわかる・・・。
私達は急いで石燈籠の林を後にした





続く・・・。







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