

しばらくは、特に何事も無く進めている・・・。
円「はぁ~

この山って、こんなにデカかったっけ


結構歩いてるのに、いっこうに
下ってる感覚無いんだけど

透明「まあ、こうなるわな

円「なに


透明「まあ、もう少しで円にも理解できる場所に
着くと思うよ

円「

それから、少しして・・・。
円「なっ


透明「はぁ~

私達は、いつのまにか幽鬼に追いかけられた
石燈籠の乱立した場所へ導かれていた

円「・・・・はぁ~


どちらにしても、この箱庭の構造は、
私達の感覚を狂わせる仕掛けが
盛りだくさんってことね・・・

原理としては、私が畑の道を迷ったものと
似ているものだと思うが、それよりも厄介なのが
常に危険の無いと思われる場所を選べば
抜けられないようにできていること・・・。
円「これって、やっぱり危険な方へ行かないと
抜けられないってこと

透明「う~ん

注意しながら、理想郷へ戻ろう

幽鬼がいるかもしれないが、小屋に
近づかなければ、通り抜けることが
できるかもしれないから

円「了解

私達は、危険を承知で理想郷へ向かう・・・。
その途中

柚野「あっ

柚野ちゃんが、小さくつぶやいたのに気づかず
私達は歩みを進めてしまった

柚野「いや~~っ



透明&円「

振り向いた時、柚野ちゃんがいないことに
瞬時に気がつく

後方の柚野ちゃんの目の前には、大きな蜘蛛が

英守「わ~~~~ん


おねぇちゃ~~~~ん


透明&円「

いち早く飛び出したのは、柚野ちゃんの弟
英守くんだった

柚野「た、助けて~~~っ

えええ~~~ん


「プッチン

私の中で何かが切れる音がする

能力の使えない中、火事場の馬鹿力
とでも言うのか

一瞬にして、間合いを詰め大蜘蛛を
殴りつける


透明「円

円「わかってる

円も珍しく火事場の馬鹿力が出たらしい

既に、柚野ちゃんの元へ駆けつけていた

透明「はぁ~~~~~っ



私は呼吸を整え大蜘蛛に向かって構え直す

透明「(何故蜘蛛がここに

私は大蜘蛛から視野を外さないように
辺りを探る

何かが光ったように見えた

透明「(


いつの間に、こんなに糸が・・・)」
柚野ちゃんは、歩いている時、蜘蛛の糸に
引っかかっていたようだ・・・。
それを振り払おうとしていたのに、
それに気づかず置いて行っていたなんて

本当に、自分に腹が立つ

その怒りが私の体温を上昇させる


透明「円


円「わかった

走り出した円達に蜘蛛が反応する

透明「いかせねぇ

私は、蜘蛛の脇腹につま先をめり込ませる

蜘蛛「ぎぃぃぃぃぃぃ

透明「やっと、こっちを向いたな

透明対大蜘蛛

続く・・・。







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