

透明&円「はぁはぁはぁはぁ




先程の鬼

石燈籠の林を抜けてきていた

私と円は、逃げ切れないと判断し、
隠れることに・・・。
透明「(円・・・もし、見つかったら、私が
あいつの相手をするから、お前はすぐに
子ども達を探して逃げてくれ・・・。)」
円「(了解


い、いや、そこは・・・。
「あんたを置いて1人で行けるわけない

とか言うところじゃない

まあ、百歩譲って合理的と考えたとしてもだ

こいつ



透明「(と、とにかく、任せたぞ・・・

相手は徐々に私達が隠れている場所に近づいてくる

その距離、7メートル・・・。
心臓の音がイヤに木霊して聞こえている


残り3メートル・・・目視しようとすれば
ハッキリととらえられる距離だ

透明&円「・・・・・・。」
息を止め、気配をできるだけ消す・・・。
相手との距離・・・0メートル

透明「・・・・・。」
円「・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・相手との距離
・・・12メートル・・・20メートル・・・。
透明「・・・・。」
円「・・・・。」
透明&円「ぷはぁ~~~~~っ




円「ビビった~~~

透明「流石に気づかれると思ったけど

円「自分の頭上までは考えが及ばなかったみたいね

私達が隠れた場所

それは、生い茂った大きな木の上・・・。
幼い頃から修行で登らされていたため、
木登りはお手の物だ

透明「しかし・・・見たか

円「う、うん


幽鬼は幽霊や亡霊が集まり、一つの個を作り出した
いわゆる化け物だ!
その中でもあれほど高密度の幽鬼は見たことがない

特にこの幽鬼は肉眼でもハッキリと見えるほど
濃度の高い霊気を持っている・・・。
円「式神に近いけど、媒体無しでアレは
ちょっと反則じゃない


透明「ああ・・・下手をすると、今まで相手を
してきた中で最強かもしれん・・・。」
円「ちなみに、能力が使えるようになったとして、
アイツに勝てる

透明「う~ん


正直、無理かも・・・

円「ま、マジで

透明「あれは、そういった類いのものじゃない

下手をすれば、神獣や神の眷属に近いもの

そんな存在と、闘おうとは思わんよ

円「う~ん

証明できるのかぁ~

透明「おいおい


円「わかってるわよ

まあ、そんなら取る行動は一つね

透明「見つからないように子ども達を探して、箱庭から脱出

御山が手を出せないでいたわけだよ

続く・・・。







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