可破家の御啓・４

可破家の御啓(かばかのごけい)・４


　陣「・・・・・。」

透明「ふむ・・・。」

賢木「ど、どうですか

　　　何かわかりましたか」

　陣「あっは、はいあ、あの、少し

　　　透明と話して来ていいですか」

賢木「えっ

　　　やはり、かなり悪い神託なんでしょうか」

　陣「い、いや

　　　そ、そういうわけではないのですが

　　　す、少しだけお時間をください」

透明「・・・・・。」

賢木「わ、わかりました」


そう言うと、陣は私を車の外へ連れ出し、

なにやらヒソヒソと話し始める・・・。


　陣「と、透明くん

　　　な、何かわかったかね」

透明「・・・・・。」

　陣「えっむ、無視

　　　ね、ねえちょっと、話を・・・。」

透明「ああ～～～うるさい

　　　今考えてるんだから静かにせい」

　陣「あっ、ご、ごめん・・・・」

透明「・・・・・・。」

　陣「・・・・・・」

透明「・・・・・・。」

　陣「・・・(そわそわっ)・・・。」

透明「・・・・・・。」

　陣「(そわそわそわそわっ)・・・。」

透明「・・・・・・。」

　陣「そわそわそわそわそわそわ・・・。」

透明「ああ～もうそわそわ五月蝿い」


何で途中から口に出してんだよ


　陣「だって～～～」

透明「そういうお前は、何かわかったのか」

　陣「いえ全然です」

透明「自信持って言うな～」

　陣「だって、言葉の羅列がマジでわかんないもん

　　　途中の「はめつきたりて」と「かんのん」

　　　だけは何となくわかったけど、

　　　後は意味不すぎでしょ～」

透明「お前・・・さっき、賢木さんに

　　　意味がわかった風に話してたけど・・・。」

　陣「あ、あれは、ほら賢木さんを

　　　安心させてあげないといけないじゃん」

透明「いや、逆に不安にさせたと思うけど」

　陣「ええ～～～っ」

透明「はぁ～

　　　・・・お前の言っていた破滅と観音は

　　　確かにそのままの意味だけど、その他が

　　　なんていうか賢木さんには告げにくい

　　　内容なんだよなぁ～」

　陣「えっやっぱりわかってたんだ

　　　そんなにヤバい内容なの」

透明「う～～～ん

　　　・・・ヤバいと言えばヤバいけど、

　　　う～ん・・・なんて言えば伝わるか

　　　の方が難しい内容なんだよなぁ～」

　陣「」



　　　　　　　　　　続く・・・。

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