可破家の御啓(かばかのごけい)・13
なんとなくだが、賢木さんの顔色が
戻ってきたように感じる・・・。
少し腑に落ちたというところか
さて
透明「何となく理解できましたか」
賢木「は、はいありがとうございます」
透明「理解できたところで、もう1つ」
賢木「は、はい」
透明「ぶっちゃけた話をしてしまいますが、
信仰対象が神様というのがわかった上で
目に見えない神様を、賢木さんは
信仰し続ける自信はありますか」
賢木「」
少し意地悪な質問になってしまうが、
こういったことは、心の問題ともなるため
ハッキリとさせておく必要がある・・・
賢木「・・・・・」
透明「ここには私達しかいないので、
ぶっちゃけて話してくれて大丈夫です
よい機会なので、疑問や普段感じていることを
話してみてください」
賢木「は、はい・・・え~っと
本当に包み隠さずお話しさせて
いただけるのであれば・・・
神様を信仰してどれほど助かっているのか
正直言うとわからないんです・・・。
きっと助けていただいているのだとは
思っているのですが・・・。」
透明「ああ~っなるほど~
確かに、今のお家の事情を考えれば
助けてくれていると言われても
・・・となりますよね」
陣「と、透明」
透明「わかっているよ
ただ、賢木さんの気持ちを考えれば
わからなくもないでしょ
実際、信仰というのは一方通行に
見えてしまうこともあるからさ」
陣「うっ・・・確かにそうだけど
・・・ちょっと複雑・・・」
賢木「陣さん、すみません
神主様の前でこんなこと言うこと自体
不敬ですよね」
陣「いやいや
心の内をお話してくれて感謝しています
これは自分にも勉強になることですから」
賢木「そう言っていただけると助かります」
透明「まず、その疑問について言えることは
賢木家はかなり神様に助けてもらっていますよ」
賢木「えっ」
透明「これは賢木さんが御当主になる前の話ですが、
土地事でのゴタゴタがかなりありませんでしたか」
賢木「えっ何で知っているんですか」
透明「あははっ私これでも占い師なんで」
賢木「そ、そうなんですか
あっ失礼しました
・・・確かに相続や住民の問題で
かなりゴタゴタが続いた時がありました
私がまだ中学生の頃だったと思います」
透明「それだと詳しくは覚えていないかもしれませんが
ある時を境に、土地事の問題が一気に
解決したことがありませんでしたか」
賢木「・・・あっありましたありました
父があまりにも毎日塞ぎ込んでいたので
心配していたのですが、突然、全て上手くいった
と物凄く喜んでいたのを覚えています
その時、父は確かに『奇跡だ』とか
『神様のおかげ』と言っていました」
透明「まあ、神様は切っ掛けを与えてくれただけかも
しれませんが、今の賢木家はそうやって
見えない手に救われてここまで来ている
のだと思います」
賢木「そう・・・だったのですね・・・」
透明「まあ、それはあくまでも信心深かった
お父様の話として
今現在は、まだ手を貸してはくれていません」
賢木「えっ」
ちょっと賢木さんには衝撃が強かったかな
続く・・・。
なんとなくだが、賢木さんの顔色が
戻ってきたように感じる・・・。
少し腑に落ちたというところか
さて
透明「何となく理解できましたか」
賢木「は、はいありがとうございます」
透明「理解できたところで、もう1つ」
賢木「は、はい」
透明「ぶっちゃけた話をしてしまいますが、
信仰対象が神様というのがわかった上で
目に見えない神様を、賢木さんは
信仰し続ける自信はありますか」
賢木「」
少し意地悪な質問になってしまうが、
こういったことは、心の問題ともなるため
ハッキリとさせておく必要がある・・・
賢木「・・・・・」
透明「ここには私達しかいないので、
ぶっちゃけて話してくれて大丈夫です
よい機会なので、疑問や普段感じていることを
話してみてください」
賢木「は、はい・・・え~っと
本当に包み隠さずお話しさせて
いただけるのであれば・・・
神様を信仰してどれほど助かっているのか
正直言うとわからないんです・・・。
きっと助けていただいているのだとは
思っているのですが・・・。」
透明「ああ~っなるほど~
確かに、今のお家の事情を考えれば
助けてくれていると言われても
・・・となりますよね」
陣「と、透明」
透明「わかっているよ
ただ、賢木さんの気持ちを考えれば
わからなくもないでしょ
実際、信仰というのは一方通行に
見えてしまうこともあるからさ」
陣「うっ・・・確かにそうだけど
・・・ちょっと複雑・・・」
賢木「陣さん、すみません
神主様の前でこんなこと言うこと自体
不敬ですよね」
陣「いやいや
心の内をお話してくれて感謝しています
これは自分にも勉強になることですから」
賢木「そう言っていただけると助かります」
透明「まず、その疑問について言えることは
賢木家はかなり神様に助けてもらっていますよ」
賢木「えっ」
透明「これは賢木さんが御当主になる前の話ですが、
土地事でのゴタゴタがかなりありませんでしたか」
賢木「えっ何で知っているんですか」
透明「あははっ私これでも占い師なんで」
賢木「そ、そうなんですか
あっ失礼しました
・・・確かに相続や住民の問題で
かなりゴタゴタが続いた時がありました
私がまだ中学生の頃だったと思います」
透明「それだと詳しくは覚えていないかもしれませんが
ある時を境に、土地事の問題が一気に
解決したことがありませんでしたか」
賢木「・・・あっありましたありました
父があまりにも毎日塞ぎ込んでいたので
心配していたのですが、突然、全て上手くいった
と物凄く喜んでいたのを覚えています
その時、父は確かに『奇跡だ』とか
『神様のおかげ』と言っていました」
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しれませんが、今の賢木家はそうやって
見えない手に救われてここまで来ている
のだと思います」
賢木「そう・・・だったのですね・・・」
透明「まあ、それはあくまでも信心深かった
お父様の話として
今現在は、まだ手を貸してはくれていません」
賢木「えっ」
ちょっと賢木さんには衝撃が強かったかな
続く・・・。
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