じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

10/14~26 芭蕉通夜舟 東京公演
 ≪地方公演≫
  10/29 群馬 11/2 宮城 11/12 岩手 11/16 兵庫 11/17 丹波篠山 11/23~24 名古屋 11/30 大阪

? はれ予報11月号
10/28 Numero TOKYO12月号(扶桑社)
11/1 CINEMA SQUARE vol.150(日之出出版)
   朝日新聞夕刊
   朝日生命生活情報誌「SANSAN」
11/7 映画「アングリースクワッド」完成披露上映会
11/22 映画「アングリースクワッド」公開

【2025年】
2月 WOWOW ドラマW「ゴールドサンセット」放送

メタルマクベス東京公演 9回目

2006-06-13 23:57:51 | 観劇記
メタマク東京公演も最終週に突入~~ じいの観劇もラストスパート。今日も青山に出没してまいりました

今日は初の2階席。じいの好みをご存知の方にはお分かりだと思いますが、後ろだろうと端っこだろうと、舞台の呼吸を感じられる1階席大好きのじい。2階席 なのはレミゼだけなんですけど、今回のメタマク、新感線の舞台は照明が凄いってことだったので2階席に座ってみました。先に結論 やっぱり1階がイイ……です でも、2階だからこそ、突き放して観るからこその発見があったので良かったです。

ではでは 今日はまずコレ 本日のアドリブから。

ヤマハさん登場:妻の機嫌が悪いんです。便所のスリッパを小○で汚してしまいまして……覚えてないんですからどうしようもないんですぅ~

報告シーン:ダブルソフト差し入れネタが変更。「松さんの事務所からサントリーモルツの差し入れをいただきました」更にプラスアルファ、「宮藤官九郎さんからサッポロビール生の差し入れをいただきました」←オイオイ…

ランディ&エクスプローラー:先日と同じくプッチンプリンネタ 今日は内野ランディ、「アミノ酸とか胃に膜を張るとかプッチンプリンとか、そんな情報を求めてはいな~い」って言ってアドリブに答えてました。失礼ながら 内野さん、そんなはじけたこともできるようになったのね~~って感動しちゃった

ローズがメタマクバンドにダメ出し:「木こりの顔だ」って言われたバンクォー橋本が「判決を言い渡す」ってお尻を向けてローズに迫るんですけど、今日は舞台袖の奥までローズを追い出して「引っ込んでろ~~」って

冠クンの昭和のヒットソングメドレー:客席を煽ったけど冷たい反応 で、急にしみじみと亡くなったサーファーがどうのこうのって話し始めて、そのまましんみりいくのかなぁ~と思ったら、いきなり「おさかなソング」を熱唱。内野ランディ、笑いをこらえながら「それは昭和の歌謡曲なのか」とツッコミ。

以下は芝居の感想でっす。

「きれいは汚い~」の内野ランディ、歌が安定していて、ご自分のモノにされている感じ 安心して聞けます、っていうか、心おきなく萌え~~ できちゃう 2階から見てると照明の演出がバッチリ堪能できるので、間奏部分の殺陣のシーン、動きと照明がピッタリ合っててかっこよさ倍増 しかも、今日は殺陣のキレが凄くあって、最初はオペラで内野ランディをパパラッチしていたのが、気がついたら肉眼でウットリトロ~~ンってしてました

森で魔女たちに出会うシーン。照明効果で木々の葉っぱみたいな影が板の上に映し出されてました。これは2階からじゃないと分からないですよね~~ この照明、2幕で1989年の落ちぶれたマクベス内野&ローズ→2206年の魔女たちに会いに行った内野ランディに場面が変わるシーンでも使われていたので、時代&場所が転換したのを分かりやすくしているなぁ~と思って感心

照明効果っていえば、「自問・シャウト・自答」や「スコーピオン・ハート」とかで、内野ランディ/マクベス内野が舞台中央で歌う時のスポットライトや舞台全体の派手な照明がコンサートみたいで血が騒いでしまいました。開幕前、どの雑誌だったかは忘れたけど、マクベスの舞台を観に来ると同時にメタルのコンサートに来てるような雰囲気を出したいって演出家のいのうえさんがおっしゃってたような。。。その言葉どおり、観劇と同時にロックコンサート…一度で二度美味しいみたいな感じで楽しかったです

グレコ、マーシャル、伝令係“吉野家”がランディたちを迎えにきて一緒に城に戻るシーン。ランディだけが魔女たちの予言に影響されてるのがすっごく感じられました。こういうところが内野さんの凄いとこだと思うんですけど、体全体でその時の役の気持ちを伝えることができる役者さんなんですよね~~伝説の アノ役の背中で語る演技 に近い感じだったような……これ、離れて観てるからこそ感じられることでもあり、逆に、2階席で離れているのにこんなオーラを出される内野さんって凄すぎるって思ったり。。。

背中で語れると言ったら、そうそう、今日釘付けになったのがレスポールとランディのバルコニーでの会話。レスポールもランディも後ろ向きで喋ってるんですけど、レスポールの方の照明は明るめで、ランディの立ち位置はちょっと影になってるんですよ。その対比が二人の内面や王座に座った後の行く末を表しているように思いました。殺されちゃうけど皆に慕われたレスポール国王、頂点まで上りつめたのに孤独で不幸せになったランディ国王……しかもしかも そんな結果を招いてしまったのだろう、内面を上條さん&内野さんが体全体の雰囲気でこちらに伝えていらっしゃる 特に、今日の内野ランディ、夫人とのやりとりでも感じたことですけど、幼くて弱っちい男の雰囲気だったので、ますますランディが「小さい存在」に感じられて、とっても切なくなってしまいましたわ。「小さい人間が大きいことをする」……心にズッシリ突き刺さる演じ方だったです

で、ランディが小さく感じる分、ランディ夫人の強さが目立っちゃうんですけど、今日のじい、実は完全にランディ夫人の気持ちに寄り添ってたんですよ。おかげで2幕終盤、「小さい方にしとけば~」発言からラストまでウルウルボロボロ 涙が止まりませんでした。ランディと夫人が向かい合って話すシーン、1幕付近のバカップルぶりもなければ、頂点に上りつめた時の強い輝きを放つカップルでもない、とってもとっても小さな二人なんですよ。そんな二人の姿が切ない上に、今まで強気だった夫人が「ゴメンネ~」って言った時に、夫人のランディに対する愛情がすっごく伝わってきて、「本当に愛してたんだなぁ~ 好きで好きでたまらなくて、自分のためじゃない、ランディの野心を叶えるために強くなってたんだなぁ~」って……そして、それを優しい目で受け止める内野ランディがまたまた哀しい ヘタレで弱っちいけど、夫人の気持ちは何となくでも分かってたんじゃないかって……はぁ。。。小さい箱にしとけば幸せになれたかもしれないのにって思うと切ないですねぇ~~

その後の戦いのシーン、今日はなぜか泣きツボど真ん中 愛する妻も友達も去った。残ったものは虚しさだけ……狂気に満ちて孤独感いっぱいのランディ、自業自得なのは百も承知 魔女たちの予言に惑わされて理性を失った人間のなれの果てを見てるようで怖くもあるんですけど、かわいそうでかわいそうで辛かった。パール王との戦いにしても、グレコとの一騎打ちにしても、かつては友だった人たちと剣を交えてて、一方は仲間がいて力を合わせて戦っているのに、一方は一人ぼっち。しつこいけど、自分の撒いた種なわけだから仕方ないんですけど、哀しすぎる運命。。。追い詰められていくランディがかわいそすぎる レスポールの「なぜ戦うのだ?」という問いに「殺しが好きだから」と答えたランディ。そう答えざるを得ないまでに崖っぷちだったんだと思いますけど、すっごく生々しい、ある意味“人間らしい”正直な答えのような気もするような。。。正しい答え、私は永遠の謎だと思うんですけど、皆さんはどう思います???何か、ランディの気持ちや人間って生き物について考えてたら、切なくなっちゃって無意識のうちにウルウル……今日はちょっとだけ重い物をお持ち帰りだったかも
コメント
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