行ってきました大阪
やっぱり“好きな男”を追っての遠征はいいですね~
大阪厚生年金会館、はっきり言って場所が分かりにくい
地下鉄の地上出口のところに大まかな地図があったから辿り着けたものの、アレがなかったら、曲がるべき道を通り過ぎて彷徨ってたかも
劇場内は、青山よりもはるかに大きかったです
舞台上のセットも、両端にある柱の間隔が広かったし、舞台袖~柱までの距離もそれなりにあったので、メタマクバンドファンの子たちが勢ぞろいで舞台端に立ってるシーン等も、キツキツ感はありませんでした。1階席、今回は実質A列~だったので、後方の席でも結構近く感じたような……ただ、会場が大きい分、客席が横長になっていたので、サイドブロックはかなり見切れがあった様です。青山では上手のみだったモニターも上手&下手両方にあったし……今回の舞台、じいのようなうっちー病患者には特にそうなんですけど
下手から観た方がオイシイんですよね。でも、大阪ではちょいと酷なお席だったかも
おっと、前置きはこのくらいにして早速……7月3日マチネの観劇記、行きまっす
今回のマチネ観劇、このメタマクの舞台がきっかけでお会いするに至ったKサマとご一緒させていただきました。内野さんの話や舞台の話で盛り上がって、素敵な時間を過ごすことができました
本当にありがとうございました~
演出、松本→東京でかなり変更がありましたが(公演時間短縮のせいなんですけど
)大阪でも更に変更点ありでした。
まず、マホガニー王処刑のシーン……今まではスクリーンの向こう側で展開されてたレスポール親子のやりとりが、スクリーンは下りてこないで、舞台奥で展開されてました。で、「自問・シャウト・自答」を歌いおわったランディ、今までみたいに下手に退場
ではなくって、エクスプローラーと共にレスポール王のところに行って抱き合った後、処刑の模様を見てて、レスポールJrが王位継承者に決まるところで悔しそうな顔をするんですよ。このシーンがあるから、レスポール殺害に至る気持ちの変化が分かりやすくなっているといえば、まぁ、そうなんですけど、じい的には、ここまで描く必要はあるのかな?
って……内野さんは、一から十まで行動やセリフで説明しなくても、雰囲気で感じられるように持っていくように演じられるから必要ないと思うんですけどね。。。しかもしかも
何よりも楽直前の変更ってのはマズイですよぉぉ~~
レスポール殺害に対するランディの気持ちの持っていき方によって、後の、ランディ夫妻の関係とか、二人の後半の壊れ具合に影響すると思うので、このシーンを出すなら、もうちょっと時間をかけて掘り下げた稽古をしてからにしてほしいかなぁ~なんて、ちょいと偉そうな苦言を一つ
二つ目は、伝令係吉野家とランディ夫人のやりとりで「嫌いなのよ、メタル!受けつけないのよ、メタル!」って言うところ。スクリーンの奥でメタマクバンドメンバーがずっこけたりするのがなくなってました。あとは、バルコニーのシーンかな。。。ランディ夫人が「この人、顔を心が違うんですぅ」って言ってランディをくすぐるところ……ランディが「ずるむけ、ぶっ殺してやる」って言いながら笑うところで、夫婦揃って一緒に手を振って「ぶっ殺してやる」を連呼してました
じいのお気に入り、「きれいは汚い~」のランディ登場シーン
2週間ぶり(ヘタレ…
)のランディ再会に
ただ、声の伸びがなかったような……マイクのボリュームもちょいと大きめだったし、お疲れ気味の様子に心配してしまいました。でも、ノリノリで客席を煽る姿、相変わらずカワイイというか、萌え~というか、じいも一緒に騒ぎたいというか……とにかく素敵なんですよね~~
ヤマハさん登場シーン……「便秘薬を間違えて目に差した~~
」でした。後のダブルソフト、プッチンプリン、2幕の亡霊のアドリブ=与作のネタは東京と変わらず。でも、ゲロ掃除の場面でのエクスプローラーのセリフ、メタマクバンドリニューアルパーティーでのマクダフの息子のセリフでは地元ネタ満載。ゲロ掃除の場面、エクスプローラー登場のところで、「ジャスコで万引き~ダイエーで置き引き~♪」って歌いながら登場。しかも手土産には551蓬莱の肉まん
ジャスコで~って替え歌、80年代(?)に流行ってて有名みたいですけど、じいはよく分からない……
マクダフ息子、「お父ちゃんはどこにいった?」という問いに「京橋のグランシャトー~父ちゃんと母ちゃんの好きな(でしたっけ?)もしもし電話~~」って……もう、ここまでくるとじいにはチンプンカンプン
後から聞いてネタ元は分かりましたけど。。。でも、こういう地域限定のネタって嬉しいですよね~~
グレコ、レスポール王が「マホガニー城をランダムスターに与えるぞ」と言ったところで、今までは伝令係吉野家&マーシャルと一緒に喜んでいたと思うんですけど、今回は笑顔じゃなくって、どことなく神妙な顔つき
もしやランディの黒い部分に気づいているのでは?と思わせるような表情か
どういうこと??翌日の千秋楽の時には笑顔に戻ってたので、じいの勝手な感じ方のせいだったのかもしれませんけど???
ランディ夫妻のバカップルぶり、今回の松さん、東京公演に比べると激しさ&強さのトーンが2段階くらい
落ちてたような……結構普通に喋ってる感じでした。で、その分、ランディ夫妻が、それこそ普通に渋谷とかでいちゃついてるカップルとか、近所のスーパーで買い物している若い夫婦みたいに見えて……決して特別ではない、自分と同じく等身大のカップルだと思いました
だから、等身大に見えれば見えるほど、2幕の壊れっぷりが他人事には思えなくて
人間、誰でもこうなる可能性は持っているんだなぁとと思って、すっごく気持ちが寄り添ってしまいました。だからこそ涙は出てこない…っていうか、出せないんですよ
ある意味「もしかしたらこうなってしまうかもしれない自分」を見てるみたいで……
ランディ夫妻の醸し出す雰囲気、日によって様々に変化するんですよね~~夫を掌で操る悪妻だったり、弱気な夫に発破をかけて愛を表現する妻だったり、強いけど弱い妻を実は包み込むように愛している夫だったり……「舞台はナマ物」だし、他の演目でも日によって演じ方やこちらの感じ方が違うために、演じる登場人物から感じる気持ちの流れが変化したり、それによって全体のストーリーの印象が変わったりすることは多々あったんですけど。今回のメタマクの場合は、ランディ夫妻のその日の印象によって、マクベスの悲劇性が変わるんですよ。で、↑のように感じた今回のランディ夫妻……いままで観たメタマクではなかった新しいランディ夫妻像でしたわ
レスポール葬儀のシーン、じいはもちろん内野ランディをパパラッチ。悲しみの表情を見せながらもすぐに笑顔に変わるところ、悲しみと喜び、どちらの感情もランディの本心だと思うんですけど、そんな相反する感情を同時に表される内野さんに、ただただ「スゴ~~イ
」って感じになるんですよね~~うん、ホント、凄い
今回は、ランディが棺に花を入れるところで、いつもよりも素早く花を投げ入れて手を顔に当てて大泣きしてて……本気で悲しんでたような
もちろん、悲しみっていうのは嘘ではないけど、やっぱり嘘でもあるんですよね。その後はいつものように喜びの表情に変わっていたし。“本気の悲しみ”がちょいとだけ垣間見られたことによって、ますます深くて複雑な気持ちが伝わってきたような気が……凄いなぁ~~内野さん
2幕の昭和のヒットソングメドレー
冠クン「行くぜ、大阪~」って客席を煽ると大拍手
東京ではシーンとして冷たかったんですけど、大阪は温かいですね~
「学園天国」でヘ~イヘイヘイ♪って煽ると、客席もそれに応える……冠クン「ここは白ける予定だったのに」って。その後、ロード全章を歌おうとして自らやめてました。じゅんさん、芝居に戻ろうって言ってた……
今回、後半は涙が出てくるとか、ウルウル
きた~とか、そういう表面的な感情では表せない、もっと深くてじわ~~~っと心に突き刺さるような感じでした。今回のランディ夫妻、とにかく等身大、どこにでもいる夫婦の雰囲気が前面に出ていたので、「恐ろしい離れ業」を犯して、身の丈以上のものを得ようとした愚かさがすっごく理解できるんですよね~~だからこそ、「煮詰まるの~」発言~「小さい人間が大きいことをするのも楽じゃないな」って二人が寄り添うところ、自分の友人や先輩、上司(国王も含む)など、周りの人間を切り捨ててお互いしかいない孤独さを感じて、哀しくなってしまいました。と同時に、やっぱり愛しい存在だと思うんですよ、人間って生き物は
「小さい箱」発言……松さんのセリフの言い方、結構抑え気味
って感じたんですけど、暴れ具合や目の表情は尋常じゃないですわ
マジに怖い
でも、そんな夫人を抱きしめるランディ、ますます切なくてかっこよくなってますぅぅ~~
っていっても、まぁ、この時点でランディも狂っちゃってるんですけどね。まともじゃない同士、でも愛し合ってるのは分かる……そんな二人のやりとりを見てると、なんだか心にズッシリ。人生って残酷だなぁ~って
夫人を抱えてベッドに連れて行くところ、今回の内野ランディ、強張っている夫人にキスするところで口にブチュ~っていってませんでした?今まではおでこだったと思うんですけど。キスした後にふっと夫人の表情が穏やかになるところ、寝ている妻を哀しそうに見つめるランディの表情……う~~ん、とにかく重くてねぇ~~
カテコで内野さんが挨拶。大阪では初日から毎回あったみたいですね~~羨ましい
「熱い声援、ありがとうございます」みたいな内容でしたけど、ホント、大阪は熱い
じい、こういう盛り上がり方、大好きなんですよね~~舞台上の役者さんたちに対する温かさも感じられて、すんごく幸せな気持ちになるのです