MSN産経ニュース(【日本の議論】ネット上は匿名?実名? 勝間和代氏vsひろゆき氏の“議論”より)
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/091206/its0912061801000-n1.htm
>《ネットがメディアとしての信頼性を高め、既存のメディアと肩を並べる存在になるには、表現者が自分の名前を開示し、責任の所在を明らかにすることが不可欠だと私は考えています》
現状の信頼性で構わないので、私は匿名です。実際はもう個人情報が暴露されていて、迷惑被ってますけどね。たかだか一個人の意見にすぎないわけですから、そう見てほしいと書いてきています。また私のブログに関して言えば、必要な制限をかけているものの、コメントを可能にし、メールアドレスを公開していることによって、責任の所在を明らかにしています。
>《ネットを過激な陰口の場にしないためにも、思い切って、実名主義を進めてみませんか。それによって、コミュニケーションが円滑になるほか、ビジネス面での利用の際の信頼性も高まると確信しています》
過剰と見るか的確と見るかは読者の判断に委ねます。不快であれば、見ない自由がありますから、それで問題ありません。ただし、私自身は麻生政権の時の(マス)メディアの悪口(死の類)を考えると、それより過剰であると思ったことはありません。また、陰口であることは確かですが、政治の表舞台で堂々発言できるということは、とても凄いことです。私にはそんな実力もないので、ふさわしいところで発信しています。ブログという裏舞台で名前を明らかすることに、如何ほどの意味があるのか疑問でしょう。私は日常生活で政治の話題をすることはほとんどありません。政治的な(熱い)話題を関係のない日常ですることに疑問を持っているからです。どんな政治信条を持っているかも分からない他人に、政治の話題をやって関係がこじれたらどうなるでしょうか。政権交代ブームの時に政権交代に疑義を呈するようなことをやって、愉快な日常生活が送れるでしょうか。私の場合、一般に訴えようとブログを書いているわけではありません。マニア向けの話題を興味のある人に見てもらいたいだけの話です。
>《匿名には、それ(特定の相手に言い返すこと)が成り立たない。言い返そうにも誰に向かって言い返せばいいのかわからないからだ》
少なくともこれまで私は同じ場で大体返してきています。自分のブログでは一人が多数に発信しているということを考慮し、ハードルを設けてはいますが。
>《この「言い返しようがない」性質には、重要な利点がある。それは話にあたって「何を言ったか」のみに集中できるということだ。(中略)これは得難い特質であり、それゆえに私は匿名援護派である》
実際には個人情報を暴露されているらしく(告げ口されているのと変わりないです)、デメリットもキチンと享受させていただいています。それで(日常生活に)メリットを感じることは皆無に近いのだから、少なくとも政治で実名は有り得ないと思うと共に、言い返されても(事実上実名と変わらない状態でも)、書く時にそういう環境にあれば、集中できますよと指摘しておきます。
>《匿名というのは、特権なのだ。特権であるからこそ、濫用は避けなければならない。権利の濫用というのは、それを取り上げようとするものに対して格好の口実となるのだから》
繰り返しますが、事実上実名である以上、少なくとも私に特権はありません。だからその意味で濫用もありません。そう思う人がいたら、無理もありませんが、誤解しています。
>《「実名・匿名論争が論じるべきテーマはたった一つ」です。無責任に他人を攻撃する自由を認めるのか否かです》
如何にも乱暴です。匿名でもそれなりに責任はありますし、攻撃と受け取るかもその人次第であり、攻撃されたとしても退避する自由があります。マナーがなくていいと言っているわけではありません。
>《ネット上の人格と現実空間での人格は切り離されるべきであり、ネット上の人格が行った違法行為又は非道の行為の責任を現実空間での人格が負わされるべきではないという見解に立てば、ネット上の匿名性は守られるべきということになります》
違法行為は現状でも捕まります。非道は退避可能であり、対応可能です。非道なコメントを寄せられると事実上退避不能なので、ハードルを設けます。
>《実名利用者が増えるのか、それとも半匿名か完全匿名かは利用者が決めていくことであり、ルールで決めることではないということに私も同意します》
私は半匿名に分類されるのかもしれませんが、実際は自分の意志に拠らず実名とさして変わらない状態にあります。実際問題プライバシーの暴露が横行してる以上、ルール云々の議論にさしたる意味はないでしょう。
>《しかし、どんな方法でも、自分の行動に責任をとるという市民としての行動を貫くような利用方法をみなさんと考えていきたいと思います》
自分の行動は自分で責任を取るということは当たり前ですが、実名であるがゆえに、匿名が実際は匿名でないという問題に敏感でないように見えます。