ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

久しぶりに都立松沢病院に行って

2024-11-15 04:57:08 | エッセー
 認知症の発病を確認したのは約12年前の3月、それから定期的に長年
通院したが毎回付き添って行った。その時代はまだ「認知症」という病名
より「痴呆症」と侮蔑的な病名の方が多く、家族も当人も隠す風潮が多い
時代だった。私は心理カウンセラーとして「老化による病気だから、決して
恥ずかしくない,それを隠すと人様に迷惑をかける」と判断し、夫には
「友人や知人にも隠さない事」と勧めた。そのため、主治医のN先生は
「大変勇気ある行動だ」と褒めて下さった。その頃私は取材記事が多く
編集者に雑談の中から夫のことを話したら、「ぜひ取材を」と依頼され
掲載された。

 夫は認知症になった劣等感は全くなかったし、唯の一度も怒らせなかった
事で長生きできたのだと思っている。しばらく前まで医療界では「余命は
3年から5年」とまで言われていたほどだ。前置きがながくなったが
私も脆弱な神経の持ち主なので、何度か夫の主治医のN先生に薬を処方
して頂いた事もあった。

 昨日はN先生に特別枠で診察を受けて、3種類かの薬を処方していただい
たが長年お世話になっているので、先生とお話しすると気持ちが穏やか
になる。夫と通った松沢病院は、広々として大好きな癒しの空間で、色々
な思い出も沢山あるのに、胸が迫らなくなっただけでも、時薬が効いて
きたのかもと感じた。自由になった人生を有意義で楽しく生きたいと
アンテナを張り模索しているが、今日もそのため、都内だがやや遠方に
出かける。どんなめぐり逢いがあるかしら?
 でも「期待のし過ぎは落胆の元」なので、バスや電車が大好きだから
楽しめるだけでも良いと割り切っている。

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