この地方では、はだか祭のころまでは寒いといわれます。
その祭りというのは、旧の1月13日に尾張大國霊神社でおこなわれる難追い神事です。
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まめとらの集落では、厄年を中心とした男衆が42歳の厄年の家で湯をもらい、
清めの塩と冷水を浴び、さらしをまいて裸男になります。
各々が願い事を書いた難追いぎれを笹に取り付け棒状にまとめます。
裸男たちは、みんなの願いが書かれたその笹を持ち、村社を回り、参ってから広い通りに出ます。
通りで他の集落が来るのを待ち、合流すると難追い笹を合わせてひとしばりにして先の集落へ進んでいきます。
そのようにして、この地区が一丸となり尾張大国霊神社の楼門を目指し、笹をおさめます。
その後、境内では神男が裸男の中に現われるのを待ち、もみ合います。
運が良ければ神男に触れることができるのですが、
大勢の裸男の中では、神男が1メートル先に見えても簡単には触れないのです。
まめとらが祭りに出たんじゃないよ! 聞いた は*な*し ダヨ!
”おんなは近づくものじゃない”と幼いころから言われているからね。
厄年の子を持つ母親や裸男の奥さんたちは前日から祭りの準備があります。
見物客や祭りに出る男衆のため、
寿るめをさいたり、お菓子、みかん、缶ジュースをいくつかの段ボール箱に分けたり、豚汁の材料を切ったりします。
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当日は、ちびっこ裸男たちに200個のミニおにぎりと、
見物の人やもちろん大きな裸男たちにもたくさん握ります。
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お酒、赤飯、お寿司、オードブルがとどくと楽屋はたいへんです。
でも、楽屋がこれまた楽しい、字のとおり。
日頃会うことが少ない人が集まり、年齢にも幅があり面白かったわ~。
”アレー、誰かの試験用紙が落ちてるよ”
”えーっ、うちの子のだったら、破いて捨ててー”
”なんにも書いてないよ!”
”0てん?”
”ちがう、ちがう。”
若いママたちの会話に笑えたわ。
でも、試験用紙見ておどろいたわ。
今はカラフルなんだね。勉強、楽しめそう。
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これをもらって帰って我が家で盛り上がった。
そういえば、面白い話しがあるわ。
テストの点が悪くて、公園の山羊に食べさせたヤツや、
空き地で燃やして草に火が移り往生こいたヤツがおった。
もしかしてゴリさん、それ自分のことじゃないのかい?
ガッハッハー!=^_^=
祭りの翌日は、村社のわきで左義長があります。
古い神札や神棚に供えた榊を持ち寄って焚き上げます。
この火で餅を焼いて食べると1年病まないといいますが今はみませんね。
少し寂しい気がします。
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皆が健康で暮らせますように。