うす緑色の衣姿のお寺様方。
太く力強い声。
大勢でのお勤めには迫力があります。
そして、左右前後に体を大きく揺らしながらダイナミックなお経。
これが 坂東曲。
家でとなえる正信偈とは全然違います。
とてもエネルギッシュな
報恩講のこの光景を見たのは初めて。
私の体も自然と左右に。
畳から伝わる何かがあったのでしょうか。
バスの中で、
法要に参加経験のあるお寺様が、
体力だけでなく精神力も要すると話されました。
初めてのときは目から熱いものがあふれたとも。
そして、御磨きには、
40㎝位になった柔らかい稲の二番穂を使うと教えてくださいました。
沢山ある仏具を磨き始めたお寺様の横で
御りんに向かって手を合わせる奉仕の一般女性。
毎日お勤めのあがった御りんの前に自分が座っていることがありがたい。
そう聞いて、
あらためて自身を見直すきっかけをもらったとも話してくださいました。
幼い頃、祖母の横に座り、
藁を使って仏具の御磨きをした記憶があります。
懐かしい縁側での思い出です。