人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

令和元年 富士登山 〜いにしえの道から頂きへ〜 完

2019年07月21日 | 
【これが富士山ですよ】
令和元年富士登山〜いにしえの道から頂きへ〜からあっという間に1週間。

あの非日常な24時間が、日常になると恋しくなります。

昼の12時に参加者、スタッフ合わせて16名が富士山駅に集合。

縁起が良いことならなんでもと、登山開始前にパワースポットとしても名高い神社へ向かう面々とバスの人数交渉のために残る私。




いにしえの道のスタート地点へは、バスとは言っても7〜8人乗りのバンを使い、乗りきれない場合はタクシーをバス代わりに増発してくれます。

スタート地点の馬返しで、邪魔にならない場所を探してオリエンテーション。南は愛知、北は上尾から初対面の方々がすぐに打ち解けるのは、何かある種の同じ匂いを感じているからでしょうか。




空からポツリポツリとやってきてくれたので、雨具を着てから出発。たちこもる木々の匂いを嗅ぎながら、緑の屋根の下を進んでいきます。


近々富士山を走るマラソン大会があるため、多くのトレイルランナーが駆けおりてきます。先頭で歩いていると前から走ってくる人の動き方の特徴がついつい目に入ってしまう。

2合目、3合目、4合目、とコースタイム通りに着々と登ります。

4合目を過ぎたところに100人中99人は、気付かずに通り過ぎる場所に神社がありました。





偶然にも参加者の1名が祝詞をあげられるということで、急遽お願いしました。終えた瞬間に雨が弱まり、空がパッと軽くなったのは誰もが感じた不思議な体験です。

6合目の山小屋に着き、早速夕ご飯。手作りのハンバーグにポテトサラダとご飯と味噌汁。山の中で手作りの料理が食べられるのは本当に有り難いです。

5人のスタッフが集まり、翌日への打ち合わせ。16名をお鉢周り組となんとか登頂組に分けて、各種作戦を練り就寝です。

綺麗な山小屋に1人一畳以上はある寝床は本当に快適です。

すぐに眠れると思いきや、雨雲レーダーと様々なパターンを想定して、仕事モードになってしまいなかなか寝つけないけど、たまにはいい緊張感^_^

0時に雨が降る中出発。


だーれもいない安全指導センターを過ぎ、7合目に向かう何もない登山道を黙々と進みます。

雨脚が強まり、風が吹きそうになるところで山小屋地帯に着き、中で食事をとり休憩させてもらいます。初めての富士登山でこの雨では流石にきついはずにも関わらず、参加者同士で世間一般的には悪条件でも優しい言葉を掛け合って、気持ちを保っています。大きな声では言えないけれど、こういったシチュエーションは結構好き^ ^



が、強過ぎる雨によりレインウェアの中に雨が入り込み、身体も濡れてしまっている。参加者の様子と心境を聴き、今回のピークを8合目3100地点に変更。

「こんな夜中に、こんな雨の中を、岩を這いつくばっていく経験ができるのもあと僅か1時間!名残り惜しいけど、後1時間楽しみましょう。」
と7合目からの小川のように水が流れてくる岩場を皆さん全身使ってゆっくり登っていきます。

「こんな苦しみを体験できるなんて、日常ではなかなかないですよ。これが富士山ですよ!」

8合目の山小屋太子館3100m地点に到着。
「この状況の中で3000mを超えられた!!」と参加者たちも笑みがこぼれます。



そこから下山ルートに移動して、長々と続く砂利道を落石に注意しながらズンズン進みます。

「ただいまー」
つい7時間前に出発した山小屋 星観荘で、朝食と暖を取り疲れた身体を労わります。綺麗な室内に、丁寧な対応本当に有り難いです。



出会ってから24時間もたってないのに、戦友のように親しくなる参加者の面々。誰もが「いい経験ができた!!」と前向きにあの時の出来事を嬉しそうに語ってくれます。

令和も頑張れよ
しっかりやれよ
幸せな修行の時間を本当にありがとう。

登頂の楽しみが増えて人生がさらに深まります。

自然の厳しさを知り、参加者の方の思いやり優しさを知りました。真っ暗闇の雨の中、7合目~8合目のロッククライマーになったような気分で登り詰めてる時は最高でした。

雨と風の嵐のような天候の中でずぶ濡れになりながら、ヘッドランプの灯りだけを頼りに、暗闇の中を小川のように水の流れる岩肌を登る中で、普段は使わない危機管理モードの神経を総動員したための疲労感だと思います。
大いに修行させていただきました!

帰りのバスの時間を早めに変更しようとログインすると10時発がなんと17名分空いている。16名全員が同じバスに乗るやいなや全員が修学旅行生のように熟睡...

それぞれが

登山の厳しさ、自然の偉大さ、仲間の大切さ、

様々な気付きや学びを得た

令和富士登山。

そう簡単には1合目からは登らせてくれません。

「これが富士山ですよ」

にっこりと微笑ましく富士山が囁いてくれました。

また来年!?


参加してくださった方々
阿吽の呼吸でサポートしてくれたスタッフの皆さん
色々とご配慮してくれた山小屋 星観荘、太子館
雨と風で当たり前の幸せさを教えてくれた自然さん
楽しい修行をさせてくれた富士山
本当にありがとうございました!
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今季3度目の富士登山〜登頂だけが登山でない〜

2018年09月14日 | 

山仕舞いに合わせて今季3度目の富士登山のサポートをしてきました。

35歳から77歳までの参加者とスタッフ合わせて10名で頂きを目指して出発!!



午前中は強風と雨だった5合目も、出発時間にはすっかり天気で虹がお迎え。


適宜、主催の可児さんがTREという方法で疲労回復を促し、参加者もリラックス^ ^

このまま8合目の山小屋まで行けるか?と思いきや、そう甘くなく空からシャワーが降ってきました。初富士山の参加者達は、しっかり雨具と防寒具を持ってきてくれていたので、対応ばっちり!

山小屋まで通常3時間のところを4時間半かけてのんびりと歩いたことで、皆さん高山病の様子もなく、元気にカレーを食べました。



天気の回復を願いつつも、翌日の出発時間になってもシャワーと風は止まず、過去に30回くらい富士山登る中で、5番目くらいの修行的天気。

できうる最大限の装備と知恵と工夫で、そんな状況でも皆さん、心を強く持って笑顔で前向きに上に進みました。途中で下山するたくさんの方々とすれ違いながらも、天候が回復するのを祈って上へ上へ。

予定通りに3400m地点まで上がり、天候が回復するまで山小屋で休もうと4つの山小屋へ交渉するも...

ここまで来れただけで大満足!!

という満ち足りた参加者の顔を見て、横に移動し下山道に出て、回れ右して前進を決定。

暗闇が薄れ出した頃、雨がパタリと止み、私達以外誰もいない下山道が明るく照らされ、不思議な光景が広がりました。

目から雫がぽとり。
(私ではないですが。)









登頂だけが登山でない

やれることをやれるだけやったので、きっとそんな気持ちに皆さんなったような気がします。

「また、来年も来なよー」と富士山に言われた幻聴で山仕舞いを終えました。

主催であり、1年間の特別パーソナルトレーニングプログラムでフィジカル面、メンタル面を飛躍させ富士山に挑戦した可児さん

スペシャルサンクスとしてルナサンダルでサポートしてくれた方

修行的天候にも関わらず、笑顔を忘れずに元気に楽しく登ってくれた参加者の方々

いつも温かく登山者を迎えてくれる山小屋太子館の皆さん

貴重な学びと感動をくれる富士山と自然さん

今年もありがとうございました!!

それでは、富士山はまた来年♪

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富士山にかかる虹

2018年08月20日 | 
今期2度目の富士登山(サポート)。

予報は弱雨。マイクロバスのワイパーが2合目から4合目まで動くも5合目から曇り時々晴れ。

5合目からの登山道では初の鹿さんとの遭遇。深夜の誰もいない森では私を囲んで恐怖に陥れるのに、日中見ると可愛らしい。


「20年前の38歳に一度富士山に来たけど、その時は高山病で途中で引き返した...」

あれから山は一度も登らず、もう来ることもないと思っていた富士山に2度目の挑戦。

初登山、初富士山の参加者と共に、できうる最大限の知識と知恵と工夫でトレーナー達でサポート。


参加者からは、「適所、適時、適切のトレーナーの技に感心、感動しきりでした。」と依頼して良かったと大満足。







山頂からの帰り道、ふいに虹が現れてくれました。



今回もありがとう富士山!!
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山と海は繋がっている

2018年06月01日 | 
先週末に千葉のとある場所を、秋のリトリートを計画するために下見してきました。

昔ながらの切符に、
満面の笑みで手を振る地元の方々。





ノスタルジックな雰囲気に、タイムスリップしたような感覚へ。


そして、見事な渓谷と滝。





そこから走ること10km。

綺麗な海へ。



多分、このコースを走っていく
なんて思う人はいないな。

秋に開催予定の千葉リトリートの素材が揃いました!

ちなみにたくさん走る企画ではなく、のんびりと心と身体を休めてリフレッシュするのが目的です。

おまけ
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体験で人生が変わる!?

2018年05月20日 | 
 富士山山開きの直後にネパールから連絡がありました。
私のブログを以前から読んでいる方はご存知かもしれませんが、
10年以上前から交流しているネパールでストリートチルドレンを柔道等を
通して支援しているダルマ先生が、柔道の審判講習で6月中旬から来日します。

色々と話して、その流れで富士山も一緒に登ることになりました笑

今年の山開きの富士登山は、ちょっと色々な風が吹いてきましたよ!

「富士山に初めて登ったのはいつですか?」と質問を頂いたので、
ちょっと物語風にお答えしています。


16年前の話です。

柔道とバイトと大学の授業に明け暮れて、まだ真面目な青年だった頃です。

日曜に試合があり、珍しく月曜と火曜が部活が休みになりました。

月曜の午後に講義に出ながら、ボーっと外を眺めていると、外から声が聞こえてきました。

「今から24時間自由だよ。日本一の山、富士山行っちゃいなよ。」

登山などしたこともないのに、どこからか聞こえました。

調べてみると、夜に新宿から富士山5合目にバスが出ていることが分かりました。

手持ちのお金は1万円ちょい。
往復のバスと電車賃で約6000円なので、残りのお金で雨合羽と懐中電灯を購入して、
期待に胸を膨らませながら冒険へと旅立ちました。

ほぼ外国人しかいないバス車内、行ってみて気付くどこが登り口なのかも分からず立ち往生からのスタート。

登山未経験の私が選ばれた、初めての「富士山」では、
想像し得ない出会いと体験が待っていました。(山頂でのプロポーズや世界を旅する冒険家との出会い)


その時の体験は、道徳授業の教材用に自分でまとめたので記載しますね。
(長いからお時間のある方は読んでみてくださいね。誤字・脱字はご愛嬌で^ ^)

山開き富士登山ですが定員に達しましたが、トレーナーにサポートを依頼したので3名追加です。
ご興味のある方は、バス等の予約もあるためお早めにお申し込みください。

富士山で人生が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。

ただ、私は登ったおかげで人生が変わりました。以上。

6月30日(土)~7月1日(日)山開き富士登山2018(五合目スタート、山小屋1泊)
詳細→https://blog.goo.ne.jp/weed_soul5669/e/a9d93c37226880ca6c7c86fd50168330
申込→https://ssl.form-mailer.jp/fms/48d2a7e5570087

以下、ご興味のある方用の山口作成の道徳授業
「非日常を求めて」
私が、富士山に登ろうかと思ったのは何か日本一のことに挑戦(ちょうせん)してみたいと考えたからです。
私は別に山登りが趣味(しゅみ)というわけではありません。
なのに、日本一に挑戦しようと思ったときに富士山が浮かび、そして富士山が私を呼んでいるような気が知ったので、
登ろうと決心しました。このチャレンジを、私は2002年7月8日に決行しました。
準備したもの
○懐中(かいちゅう)電灯(でんとう)
○雨具 
○トレーナー、 ナイロンジャケット2着
○おにぎり
○水1,5リットル
○チョコレート、
○ビニール袋、タオル

 私は、ジーンズに運動くつで登りましたが、この運動くつは後に後悔することになりました。
やはり、富士山に登るならば登山くつが一番だと思いました。
また、電池も多めに持っていったほうがいいと思います。
とちゅう、電池が切れてしまったので、私は山小屋で、4本1000円で買うことになりました。
後、富士山には水道はないので飲料水(いんりょうすい)はもっていくべきだと思います。

冒険(ぼうけん)の流れ
17:30 南与野のアパートを出発。
19:50 新宿発 富士五合目(ごごうめ)行きのバスに乗る。(片道2600円)
22:10 富士5合目に着く。
22:30 登山開始。
 3:30 富士山頂(さんちょう)に着く。
 4:25 ご来光(朝日)を見る。
 5:00 富士山の山頂を一周する。
 6:00 下山開始。
 8:20 5合目に着く。
11:00 新宿行きのバスに乗る。
13:10 新宿に着く。
14:30 アパートに帰る。


① 19:00に新宿バスターミナルに着き、きたいと不安をむねにバスのチケットを買いました。
② 19:40にバスが来て、乗り込み指定(してい)の席に行きました。2,3分後に外国人たちが乗ってきて、私と外国人8名でここは外国じゃないのかという気持ちになりました。最後に日本人の2人組のおじさんたちが乗り40名乗りのバスを11名というぜいたくな車内でした。体力をたくわえるため眠りにつきました。
③ 22:10富士5合目にと着きました。おりると思ったより寒く持ってきた服を着ました。しかし、真っ暗でどこから登っていいのか分からずに悩みました。周りの外国人も私に英語で登ったことはあるかと聞くが、私は慌(あわ)てて、初めてと英語で言い返しました。日本人2人組のおじさんとおじいちゃんがけいけん者だというので彼らを先頭に、私と一人できたアイルランド人のサムと
ドイツの学生6人(男3人、女3人)と一緒に登山を開始しました。

④ 最初はいきなり下り坂でしたが、少し歩くとちゃんと坂になっていました。30分くらいたつと、2人組のおじさんたちがおくれだし、ベテランの彼らはゆっくり登るというので、私と外国人7名は先に登りました。1人できたサムは山登りの経験(けいけん)はあるらしく、きちんと懐中(かいちゅう)電灯(でんとう)などを持ってきていました。しかし、ドイツ人グループは懐中電灯を持ってきていなかったので、2つあった私のものを貸しました。彼らはもし、ほかに誰もいなかったらこの暗やみをどうやって登っていったのだろうと思いました。夜の富士山は明かりもなく本当に真っ暗です。途中の休けい所などでは、お互いに持ってきたお菓子を食べあいました。彼らは、私にバナナやアーモンド、パイナップルなどをくれました。私の下手な英語で話をしていくと、ドイツ人の6人組は2週間前に日本に旅行(りょこう)にきて、女性たちは、運動はしてないが、男性たちはスキーの選手ということでした。他にも、ドイツの国の話や、日本の好きな食べ物など私もできるかぎりの英語を使って話しました。彼らは明日の午後には(下山したら)オーストラリアに向かうと
言っていました。なんともハードなスケジュールだと思いました。
男性たちはまさにナイスガイで、女性たちは明るく優(やさ)しかったです。サムの方は、33才で昔はラグビーをやっていたと話してくれました。スポーツの話では私が、週6回の午後の練習(れんしゅう)と週3回の朝練をしていると話したら驚いていました。アイルランドでラグビーをやっていたときは週に1回しか練習をしないと言っていました。日本は様々なスポーツで練習をやりすぎていると思いました。サムと私は、スポーツは楽しむものという意見にお互いがさんせいしました。また彼は、今は東京で英会話の先生をしていて、時間があると世界を旅していて色々な山に登った経験があると話しました。他にもスキューバダイビングのライセンスを持っていて、筋肉(きんにく)もすごく、
まさに野生児(やせいじ)という感じのする人でした。山腹(さんぷく)からの夜景は、本当にきれいでした。写真をとりましたが真っ黒だったのは、残念でした。

⑤ 登っても、登っても山頂に着かない山道に体力に自信のある私は少し疲れました。しかも、私たちはあまり休けいを取らずに登っていったので、外国人の体力はすごいと思うとともに、私の自信のあった体力が情けなく感じました。上に登るにつれて、ゴツゴツしている岩場などあり、ちょっと険(けわ)しいところもあり私の想像(そうぞう)以上でした。私が手をついて登る岩場もサムは携帯電話を片手にすいすい登ったときはおどろきました。なんとか3時間かけて8合目まで着きました。その山小屋では私と同じくらいの年の学生が働いていて、2ヶ月間下山しないで働くと言っていました。登ってきた外国人と上手に英語を話すのを見て私は負けたと思いました。日本の約6年の英語の勉強はテストのためだけになっていたのではないかと感じました。私は、7年近く英語を勉強したのに、あまり話せない自分に腹が立ちました。山小屋の人に聞くと山頂まで後2時間はかかると言いました。そんなにあるのという気持ちをおさえ、気を取り直して歩き出しました。

⑥ 残り800mとなるがその勾配(こうばい)もきつくなり、私の体力もどんどんうばわれていきました。みんなほとんど話さなくなりました。私は、息をするのが辛くなり、心臓がおどろくほど速くなりました。そして、頭が痛くなり、今にでも倒れこみたい気持ちでいっぱいでしたが、気合と根性(こんじょう)でほとんど休むことなく登りました。もう、ほとんど限界に近づき、だめだと思ったその瞬間(しゅんかん)、目の前の坂は消えました。頂上に着いたのです。私は、サムやドイツ人たちと握手(あくしゅ)をした後、頂上の休けい所の前に座り込みほとんど動くことができませんでした。20分ほど休むと休けい所の戸が開き、店が営業しました。寒さでふるえていた私は、すぐに店の中に入りました。店の人は外の気温は
3℃で体感(たいかん)温度(おんど)はマイナスだよと言っていました。私は持ってきたおにぎりを食べようとしましたが、胃(い)が受けつけずに吐きそうになりました。

⑦ 4時を少しすぎると、空がだんだんと明るくなり始めました。雲が下にありました。私は雲の上の世界にいるのだという思いがこみあげてきました。そして、太陽が顔を出すと、私の頭痛(ずつう)はふっとびました。私は夢の中にいるような不思議な感覚(かんかく)になり、その場所に同化してしまったような気分になりました。ぼうぜんと朝日を見ました。
私たちはお互いに写真をとりあいました。その時、頂上にいた1組の外国人の男性がいきなりポケットから箱を取り出し、中から指輪(ゆびわ)を出してプロポーズをしていました。女性は世界で一番幸せな顔になり、喜びの涙を流しその指輪をしました。私は、その姿に感動して、幸せな気分になりました。私たち8人は、見守った後、拍手で彼らの未来を祝いました。

⑧ 頂上の休けい所でドイツ人たちは休むと言うので、私とサムは2人で、頂上を1周することにしました。内側は火口、外側はがけとちょっと危険でしたが、その景色は最高にすごかったです。
私は日本一の高さから日本を見ることができて感激(かんげき)しました。雲の上の世界を楽しむことができました。

⑨ ドイツ人たちは後でゆっくりおりるというので、午後から仕事のあるサムと夕方からバイトのある私は、下の5合目のバス停で体力を回復させようという話になり、すぐに下山をしました。永遠と続く砂利(じゃり)の下り坂をどんどんおりていきました。サムは長年の経験で歩くのが上手でした。私はついていくのが精一杯(せいいっぱい)。普段から鍛(きた)えてある私の足も悲鳴(ひめい)をあげ、ひざがガクガクとふるえて痛かったです。何回も転びながらおりていきました。残り500mで5合目に着こうとするところは木々もあり、鳥の鳴き声も聞こえました。その時サムは私にストップと言い、こう言いました。

No people No building No traffic.
Bird is free.

私はその言葉を聞いたとき、なにか自然の本来の姿を感じたような気がしました。本来、生物とは自由であるのに、私たち人間は、自分たちのために木を切り、建物(たてもの)を立て、自然を減少(げんしょう)させてきました。しかし、サムの言葉と鳥の声を聞いたとき、そこには自然があり、自由がありました。私は、生物と共に生きることができる社会にしたいと考えました。
そして、無事に5合目にたどり着き、おみやげ屋の横で体を休め
この冒険が終わりになるのをさびしく思いながら、バスを待ちました。11:00にバスが来て、私はそれに乗り、日常に戻っていきました。
終わりに 私は、日本一の山に登ってみようと心に決め、実際(じっさい)に登ることができて本当によかったと思います。途中(とちゅう)、苦しくなることもありましたが、頂上からの朝日がそれを忘れさせてくれました。私はこの冒険を終え、いつでも夢や目標を追い求め、自然を大切にして、自分をいつでも高められるように努力を続けられるような人になりたいと思いました。この経験は私にとってすばらしいものとなりました。                山口 敬志

長文お読みいただきありがとうございます!

あれからもう20回以上の登山・・・

まさかこんな人生を歩むとは笑

人生ってどうなるか本当に分からないものですね。
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山開き富士登山!

2018年05月13日 | 
 今年一番の挑戦「山開き富士登山」をたまたま土日がその日のため実施します。
次に6月末と7月頭がそうなるのは11年後...
夏の思い出に山開き富士登山へ挑みたい方はご連絡ください。

ただし、この時期は梅雨の最中であり、天候が安定しません。
山頂付近は雪が残っていることが多くあります。
また今回は手厚いサポートもありません。
登頂できる確率は、7月中旬~8月末に比べたら下がります。

その分、様々な幸運と富士山が受け入れてくれたならば、感動と達成感は
このうえないものです。

現時点で10名程度の募集ですので、一緒に挑戦したいという方はお早めにお申し込みください。

日時:2018年6月30日(土)~7月1日(日)
  *昼の12時に富士山吉田口5合目から登山開始、翌日昼の12時30分のバスに乗車予定。

持物:登山できる格好と用意(参加者専用の連絡手段で諸々伝えます)

料金:10000円(企画料、保険料)
*宿泊費(約10000円)、交通費、飲食費等は各自ご負担ください。山小屋はこちらで手配します。

申込:https://ssl.form-mailer.jp/fms/48d2a7e5570087

定員:10名程度

お願い:
〇何が何でも登頂したい!という方は、別の時期、別の企画へお願いします。
〇登山リーダーの言うことを守っていただきます。守れない方のご参加はご遠慮頂きます。
〇手厚いサポートはありません。(おんぶして登ったり、ザックを全部持つなど)自分の足で
 登ることのできる人、日々鍛錬をしている人の参加をお願いしています。
〇個々の能力、性格等によりアドバイスが違うため、参加は山口の運動指導(パーソナル、グループ)やイベント等に
 参加したことのある方に限らせていただきます。
〇遠方の方は、事前にご相談ください。
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7つの山の頂を1日で踏む

2017年05月05日 | 
 久々に山で自分の訓練を実施。

地図を見て、自分が知らない山へ行き、
体力がギリギリになるくらいの強度でコースを設定。

約9時間をかけて7つの山の頂を踏む。

序盤の2つまではハイキングの方が多かったが、後半5つの山は人と出会わず。

時折聞こえるハンターの銃声や、キツネやカモシカさんの姿、熊やイノシシ注意の看板を見ては、

ガサガサッという音に敏感になる。

先日サバイバルセミナーで学んだ獣の足跡は登山道には少なく、
基本的にはそれほど登山道にはやって来ない様子。

とはいえ、いつ何時どうなるかも分からないのが自然界。

リラックスしながらも周囲に気をつかい、山の目印を見落とさずに突き進む。

サバイバルのセミナーで習ったことをフル活用。

当初は久々の山で身体が慣れず、すぐに疲れていたのが、
時間が経つにつれてどんどん適応してスピードアップ。

なんだかんだで3分休憩3回を除いて、9時間動き続け目標を達成。
途中、何度も「なんでこんなことやっているのだろう」という思う。

これに対して、折れない心を作るために3つの言葉を用いる。
「俺って、アホだぜ~」
「うーん、修行だな」
「辛抱、我慢」


そして、お陰様でいつもいい登山ができているけど、山に入る際に心掛けていることが3つ。

1、神社やお地蔵さんなどあれば手を合わせて礼をする。

2、基本的に登山道はきれいですが、もしゴミが落ちていたら拾う。

3、常日頃から心構えをつくり日常生活を過ごす。リュックをわざと重くしたり、階段を一段抜かすなど。






山の麓にある古民家を改築したゲストハウスに空穂宿さんに宿泊。
宿泊者は、私1人。

お風呂に入った後は、囲炉裏のある部屋でご主人と女将さんと人生談義。

マンガ『釣りキチ三平』のどのシーンが好きかという超マニアックなネタで意気投合して熱い語り合い。

人生とは?生きるとは?そんな大それたテーマで好き好きに自分の考えを話す。

いいとか悪いとかではなく、そういう考え方もあるよね。そんな生き方・考え方もあるんだと
相手を尊重しつつ、お互いに受け入れる。ただ、私は私の生き方を選択する。
これが好きだから。

ビール、自家製の様々なお酒、日本酒一升瓶・・・といつの間にかの5時間が経過。

たまにはこんな夜もいいもんだな。

ホーホケキョッの声で覚まし、近くを散歩。

芝生の上で寝転がりながら、生きるって素晴らしいんだろうって、不思議な程に満ち足りた気持ちでいっぱいになる。

たった一度の人生を少しでも悔いが少なく生きるために、魂が揺さぶられる様々な体験や経験する、そんな気持ちが湧き出てくる。

そのために健康な肉体と健全な心が必要なんだと、
古民家のテラスで朝日を浴びながら、釣りキチ三平最終巻を涙ながらに読み、
一平じいちゃんの死を慈しみながら考えた朝。

日本にもまだまだたくさんの考え方や生き方があって面白いと感じる時間。

そういえば、宿のご主人と話していて私のルート以上のことを歩いた山男の話を
してくれた。

「一日に8つの山の頂を踏む。」

その話を聞いて、「えっ、そこの山も行くの??」
地図を見ながらやってやれないことはないけど、体力と相応の勇気と覚悟がいる。

今の私にはできそうにない。

まだまだ訓練が足りないなぁ~。


























山梨の自然さん達、
宿のご主人、おかみさん、
ありがとうございました!!

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いにしえの道から富士登山2016〜ナイトサファリつき〜

2016年08月03日 | 
7月29日の夜にスタートしたこの企画。

体力に自信があり、暗闇の森に惹かれて参加した3名と富士山に登りたいと参加した6名の計9名の参加者達。

冨士浅間神社で無事を祈願して出発。



強い光を出すホタルがご神木の周りをふわふわと飛んで、
門出を見守ってくれている。








クマよけの鈴の代わりに、動物を呼ぶと言われてる虫笛を鳴らす。それが功を奏したかは定かではないけど、少し離れたところでシカさん、フォックスさんが挨拶にやってきてくれる。






馬返し到着(1合目)で息が乱れ、いにしえの道を通り6合目へ。
なぜか予想を大幅に大きく超えて、私もエネルギーというか気というか減ってしまう。
体力以外の要素もあるのだなとなんとなく感じる。

森を堪能し、いにしえの道を辿り楽しむ参加者たち。
初めての富士登山者たちは、こんなにきついのが富士登山だと刷り込まれてしまう。
ドンマイ、みんな!

5分に1度は、もう帰ろうと思う方
自分の体力の限界を感じる方
来年からはもう楽な企画にしようかなと思う私

様々な思いが交錯し始めた頃にやってきた御来光。苦労し、辛い思いをした者だけに与えられる一時の絶景と至福。



決められた制限時間に今回のミッションをクリアできる者はいないのか?

周りから鉄人と言われ、ウルトラマラソンや24時間マラソンにチャレンジされる方や

周りから怪物と言われ、休むという言葉を知らない方も時間内のクリアを断念。

そもそも私の時間設定がおかしいのか?猛省。

そんな時に、仙台より参戦を決めた
ただのサラリーマンが時間内のクリアを希望。



主催の信頼する空手家の先生にあとをお願いして、スピードアップ。

疲れているはずなのに、まだまだいけますよ!とただのサラリーマンが私の足元だけを追いかけ、ついてきてくれる。

予定山頂到着時間の10分前の7時50分に頂へ。
12年に一度の御朱印を押してもらい、8時に下山スタート。





そして9時30分に富士吉田口5合目へゴール。

初富士登山、初いにしえの道、初ミッションクリアの初づくしの忘れられない富士山になったようです。
そして、何はともあれスタッフの支援により皆さん無事に下山しました。

主催者の空手家の先生、

参加者の皆さん、

森の住人の皆さん、

最高の天気にしてくれた自然さん、

挑戦をいつも温かく見守ってくれる富士山さん、

本当にありがとうございました!!

感謝!!
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7月29日(金)~30日(土)いにしえの道からの富士登山~ナチュラルナイトサファリつき~

2016年07月02日 | 
空手家の先生から富士登山サポートの依頼をいただき、案内することになりました。

人数の関係で山口関連者からも5名程度申し込み枠を作りましたので、

2016年の丙申の年に富士山に登りたい!!

いにしえの道から行きたい!!

ナチュラルナイトサファリ付きで登りたい!!

という方は山口まで何らかの形(メール、facebook、LINE、直接等)でご連絡ください。

参加要項として、

山口と面識のある方に限らせていただくとともに、

体力的に大丈夫かどうかの判断も

会話やメール等で状況をヒアリングの上で検討させていただきます。

料金等含めて検討される方のみお伝えします。

なお、暗闇の森を通る際に夜行性の動物が遊びに来ることが

考えられます。

万が一、近づいて来たら最近購入した虫笛を鳴らしながら、

「私たちは同じ地球の住民。ここを通らせてね。

 そして、森の奥へお帰り。」

と行います。

それが効かなく

万が一やってきた場合は、空手家の先生にバトンタッチするので安心です。

以下、行程表です。


7月29日(金)

21:00までに富士山駅集合(19時に新宿出られれば、20時57分に富士山駅に着きます)

 *遅れた方は、途中までタクシーで追ってくるか、暗い道路を走ってくる方法があります。

21:05 出発 歩きながら諸注意事項等連絡

    ナチュラルナイトサファリ~森から何の動物が遊びに来てくれるかはお楽しみ~

23:30 馬返し 1合目着 トイレ休憩

7月30日(土)
1:30 6合目着

5:30 登山渋滞を避けて9合目にてご来光

6:30 富士山頂着 

7:30 下山スタート

10:30 富士吉田口五合目、お土産購入等

*行きと帰りの交通費や食費等は各自でお願いします。

*29日(金)の21時~30日(土)の10時30分までは、しっかりサポートします。
(仕事のため11時のバスに乗らなくてはいけないため、
 時間によってはザック等を担がせていただきます。)

*帰りのバス等は各自で手配ください。帰路等アドバイスはします。

*持ち物等の詳細は参加が決定された方にお伝えします。

*赤いものを身に着けて登ると申年はいいそうです。
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一日変態行の備忘録

2016年06月15日 | 
1日変態行の備忘録として。


◯自分の苦手なもの、恐怖だったことを克服、打ち勝つ、乗り越えるとプラスの感情と自信ができる。


◯ある事象に恐怖をいだいているという場合は、過去の経験、教育などからきている。何故そのような感情になるのかを掘り下げていき、根本になったことを分析して、書き換えることで私は変わる。

例 暗闇に対しての認識など

別世界の住人に対してのイメージなど


◯動物も基本的には人を襲いたくはない。

こちらの存在を教えることで、見守ってくれる。と私が勝手に思っている。

  万が一戦いを挑まれた場合は、身体が勝手に反応してくれるはず。
 
  闘いたくはないけど、万が一の準備とイメージトレーニングは必要。




◯森を通過する場合は、通らせていただくという気持ちを持つ。そこは様々な生物達の家だから。




◯気を張って動いていると通常の3倍〜5倍は、エネルギーを消耗する。




◯自分と同じ行動をした方がいると、心のエネルギーが回復する。




◯不退転の覚悟を決めると、私はゾーンに入り空腹やエネルギー消費という概念が消える。

 後半の10時間はほとんど飲まず食わずで行動。体重が5kg落ちるが、身体と心は元気。




◯気分悪く吐いても調子良くなっていったのは、「酔拳」を見て形成された概念のおかげ。




◯色々考えられるのは、まだまだ余裕ということ。顕在意識での思考が減り、なくなることで潜在意識からの声が聞 こえてくる。場合によって人は、天の声などというのかもしれない。
 忘れないようにメモを取りたいけど、そんな余裕もないのが難点。




◯孤独な時に同じ行為をしている人に出会うと心のエネルギーが増す。

◯「もう嫌だ、限界」と言っているうちは、まだ大丈夫。そんな状態を楽しむ自分も存在している。

〇雪道になったり、困難なところが続いてくると力が湧いてくる。
 
 自分にとっては、ちょっと危ないくらいが安全。

◯何も考えず、考えられず、ただただ感謝の気持ちが溢れて涙する状態がある。

○どんな時も謙虚な心とアホな心を忘れてはいけない。

○下山で雪で滑って楽していこうと調子に乗ったら痛い目にあう。

○大砂走は最高に楽しい。足が車のようで御殿場5合目まで一気に下れる。

○丈夫なつり橋が目の前にあっても、遠くにボロボロの木の橋があったら、そちらに行きたくなる。

○昼間の森と夜の森では、様子がまるで違う。

○精神的限界を超えて、生理的限界にいくと足が何もしなくても激痛で熱い。立っていられないほど。

○修行後は興奮して寝れないので、神経を鎮めるための手法をいくつか用いる。

〇年に2~3度はこうした一人できつい修行をすることが必要。



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