人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

出羽三山周遊97km体験記 後編

2023年06月21日 | 挑戦
*6月10.11日の出羽三山周遊97kmの冒険の記録です。
*様々なサポート、お力を得て安心・安全に実施しています。スリリングな気持ちをお楽しみいただけるように表現上オーバーに書いています。

月山から西へ8kmのところにある湯殿山神社。



残り30分程度の道に1時間半もかかるとは思いませんでした。

急に現れた長い梯子。



それを何度か降りることを繰り返し、目の前に立ちはだかる急斜面の雪。



道がない。

えっ。。。

GPSで方向を指し示すのは斜面の数十メートル下の方。

崖っぷちの局面に何だか笑みが出てきます。日本の三大修験道の一つがそう簡単に終わるはずありません。

ちょっとでもミスをしたら、あの世へ直行。

装備を整えて、気合いを入れて集中します。

道はないけれど、どこかにきっと道はあるはずです。

うっすらとか細く光る雪の斜面を慎重に慎重に歩き、数十メートル先の雪から飛び出した木に必死に掴まる。隙間から顔を出している木や竹を掴みながら、ゆっくりゆっくりと下っていきます。

これは人生史上一番集中しよう。

今までまあまあストイックに日々修行として鍛錬してきたのは、これを乗り越えるためなのかもしれない。

12時間動き続けてきた疲労は吹き飛び、身体中からエネルギーが漲ってきます。

木に捕まりながら立ち上がり下を覗き見ると

数十メートル下ったけれど、先はまだまだ長い。

山の中で立っている自分が天狗に思えてきました。

天狗とは山伏や行者や修験者が想い描く姿を表したものという一説もあります。

羽で空を飛び、木々をぴょんぴょん跳んでいけたら、この道も簡単に違いない。

よし、私も空を飛んでみよう!!

と思ったけど、そのままお空に行っちゃいそうなため思い止まることにしました。

汗だくになりながら、さらに数十メートルをなんとか下るとまた道がありません。

目の前にあるのは膝ぐらいの水深の急斜面の小川。雪解け水が集まり、川になり、斜面を流れています。

地図とGPSを確認すると指し示すのは小川。
今度は沢下りかと、横に生えている木々に捕まりながら慎重に慎重に冷たい水の中を下っていきます。

ジャブジャブと10分ほど歩き、足が冷え切るとようやく道が開け、100m先には車が見える。

助かった!!

と思いきや最後の難関が待っていました。

谷底は雪解け水が合わさり急流な川。
目の前は雪の急斜面。
一瞬途切れた集中とクタクタの身体。

つい数十分前を凌駕する、人生史上最大の難所でした。

「集中しろ!集中しろ!集中しろ!」
何度も何度も声を出し、もう一度集中を高めます。

微かに見えた光の雪道を少しずつ少しずつ慎重に慎重に進みました。

下はまだまだ谷底です。

今、私は死地に立っている。
ふと何かが私にやってきて、何か嫌な気配がします。

「いつ死んでもいいと思っているけど、そう簡単には死んでやらない。生きる場所を決めて生きてきたのだから、死に場所も自分で決める。ここは私の死に場所では断じてない!!」

大きな声で叫ぶと何かは遠ざかっていきました。

もう5メートル進めば私は助かる。
それでも、もうこれ以上進むのは正直難しくなってきた。

そこからの出来事は衝撃的でした。


湯殿山は「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の世界のようです。


ここで見たこと、体験したことは、その人だけのもの。


「生きているんじゃない!お前は生かされたんだ!!」


湯殿山は生まれかわりを祈る未来の山。

42歳になった翌日の私は、
一度死に、生まれ変わったのかもしれません。

湯殿山神社に着くと、目から汗が噴き出て、生かされている事に感謝の気持ちが溢れてきました。





その後、湯殿山参籠所という場所に泊まり、御神湯に浸かり、痛めた足をさすりながらもう1日だけ動いてくれるように必死に祈りました。大きく腫れて座る事もできない状態も、7時間後にはまた再び走れるようになっていました。





明朝4時に出発し、六十里越街道を走りました。膝ぐらいまである小川を渡るのも、道なき道をたまに進むのも、誰かに背中を押されているんじゃないかというほど快適に進みました。







ブナの木が大正生まれの先人達の伝言板として使われていることや、弘法大師が護摩祈祷を行った場所などを通過して、最後は13kmのアスファルトを走り鶴岡駅に戻ってきた。コースタイム15時間を8時間ほどで踏破。


























一年に一度のバースデーチャレンジ。
おかげ様で生まれ変わりの旅ができました。

生かされた事に感謝して、誰かの何かのお役に立てるように日々精進します。

長文を読んでくださった方、ありがとうございました🙏

おしまい。

PS 初日の最後で痛めたお尻は、あれから10日経っても腫れが引かず。傷を見た方は、病院に行けばと言ってくれますが、修験道で痛めたのにそれはちょっと違うかなと思いそのままに。初日の最後に起きたあの出来事は現実だったのか?痛くなるたびに考えます。導かれるようにしてやってきた出羽三山。その意味がちょっと分かりかけたような気がします。修験道は、やはり修験道でした。




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出羽三山周遊97km体験記 前編

2023年06月21日 | 挑戦
*6月10.11日に敢行した冒険の記録です。

今回のコースは鶴岡駅が起点。



出羽三山を巡りたいと考えてまずは5ヶ月前に地図を購入。

地図とにらめっこをして、1泊2日で行けるコースはないかと考えて探した道。

道はあるけれど、ネットでの情報は少ないので、大まかなルートとポイントの通過目安時間だけざっくり決めて後は臨機応変に対応しようといういつもながらの作戦です。

最初に目指すは羽黒山神社。

約14kmのロードを2時間かけて移動して一息。







観光地のため自動販売機もあり水を数本購入。

東北の仏教文化の中心地であるだけに門から神社がいたるところにあります。持ってきた数十枚の御賽銭用の小銭も羽黒山で底をつきました。まさかこんなに御賽銭箱があるとは、、、









2446段の階段をササッと登り終えると標高414mの羽黒山神社があります。

1,400年以上前に天皇の皇子であった蜂子皇子が出家。その後羽黒山にたどり着き、修行の末羽黒山頂に社を創建したことが始まりと言われています。

ちなみに「羽黒山」は蜂子皇子が“羽の黒い鳥”に導かれてたどり着いたことから名付けられたとのこと。



さらには「修験道」とは、古来より山に入りそこで得た力で人々を助ける「山岳信仰」と「仏教」が組み合わさってできたものとされています。

つまりは山や木、滝などの自然崇拝と、仏様への偶像崇拝の両方の側面を併せ持つ、いわゆる“神仏習合”。

私の住んでいる四畳半の部屋にはなぜかビビッときて10年前に購入した仏壇の中に(世界を旅して見つけた)様々な神さまが並んでいるのは、型にはまらないおおらかな修験道を無意識に引き寄せていたのかもしれません。

そんな昔からある場所に想いを馳せている時間はなく、次なる目的地月山へ。

今回の行程は、地図とスマホのGPSと現地にある案内の3つをバランスよく駆使しながら向かいます。

東北自然歩道と呼ばれる道が途中から分からなくなり迷子。



迷った時にお坊さんが現れて、聞くと丁寧に教えてくれます。この日は3回ほどどちらに進むか悩んだのですが、不思議と誰かが居合わせて話しを聞いて次に導かれるように進んでいきました。

「道はあると言えばあるけれど、最近は誰も通ってないから荒れてますよ。倒木もありますよ。」







江戸時代には15万人もの人が歩いて参拝に通っていた道も、今は誰も通らず、知られていない存在。

「忘れ去られた道を歩いて風を通します。日々、鍛錬してあるから大丈夫です。」

帽子をとって頭を見せると、お坊さんは微笑みながら、
「あなたも修行中でしたか。お気をつけて。」

と見送られました。

葉っぱに覆われた道は足元がぐしょぐしょになるため、防水パンツとロングTシャツを着て進みます。

周囲の様子にも気を配りながら、
道なき道は強い気持ちが大切だ!

そんな気概も1時間程度で終わり、このままだと目的地への時間に全然間に合わないので、アスファルトの延々と続く登り坂へ変更。

荒れた道でびしょびしょになった靴下を乾かすためにサンダルに履き替え、ふやけた足の皮膚と濡れた衣類を歩きながら乾かします。



二手に分かれた道。

右に行くか?

左に行くか?

ちょうど地元の方がいて、現地情報をいただきました。ネットの情報とは違う生の情報があり、参考にさせてもらいながらも最終的には自分の判断で決断をします。

自分で選んだ道ならば、後でどうなろうと納得できるはず。

選んだ道はアスファルトの登り坂を18km。

ところどころに白い蝶がたくさん舞っている木々があることに気付きました。

白い蝶は何のメッセージなのか、
何かのサインだろうか?



いずれにしても何か縁起のよさそうな気がしますが、ゆっくりみる余裕はなく先を急ぎます。

過去の世を表す山と言われる月山。

延々と続く道。

ずっとしんどくて、ずっと苦しい。

私が今の私に変わる前はこんな感じだった気がする。

今となればその闇があったおかげさまと言えるけど、今そう思えるのも、それは単に運が良かっただけとも言える。

人生とはまったくもって不思議なものであると私は思う。

山頂が近くなるにつれて雪が積もり、アイゼンという鉄の爪みたいなストッパーを足裏につけて歩きます。











雪道はどれがルートかも分からないので、地図とGPSを頼りに進み、ようやく山頂へ。

孤独さと荒々しさを感じる誰もいない月山と月山神社。

山頂には月の形をした石が置いてありました。

今年は卯年。

古くから兎は月山神のお使い、月の精とされていたと伝えられ、卯年に参拝すると12年分の御利益があるとか。

ここが出羽三山の最高峰1984mで、ここからは下りが続きます。

遠くのスキー場から音楽と放送が流れてきて、楽しそうな雰囲気が伝わってきますが、それを横目に進みます。

19時到着予定でしたが、大峯奥駈道に比べたら全然余裕だし、この調子だと17時台にはつけるかもと思い始めた頃に、それは突然がやってきました。

つづく
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”夏”らしい1日を過ごそう!南房総1Dayリトリート~山と海と火と人~

2023年06月15日 | イベント
*申し込みは、フォームより記入をお願い致します。
駅から徒歩7分の野営感あふれるキャンプ場&海が見える丘にあるゲストハウスを拠点に、
非日常を体験するリトリートを開催します。

海と山が近くにある自然豊かな場所で、

様々なぬくもりを感じて、

心が安らぎ、人間らしさを取り戻す一時をお過ごしいただけます。

日頃の疲れや背負ってきたものを一時でもおろして、
自然の中で自分を解放して、楽しんでいただけたらと思います。

プログラム(予定)
◆本能が目覚める!?道なき道を歩く探検ウォーク
◆未開の山でシンクロ意識になるワーク
◆波の音を聴きながらチルアウト
*希望者は海へぷかぷか浮かぶこともOK。
◆たき火で本当の自分に還るひと時
などを予定しています。

心の赴くままに、大自然の中で、
あなたらしくリラックスして過ごす豊かな時間を堪能ください。










またリトリートの後は、2部としてたき火を囲みながらの
大自然ナチュラルバーベキューを予定しています。

自然の一部として、様々な恵みに感謝して、
何かのご縁で出逢えた方々との寛ぎの一時を過ごしましょう♪


*大自然ナチュラルバーベキュー後は、
そのままゲストハウスやキャンプ場に泊まることも可能です。
(今回は一律5000円です。
室内がいいか、テントがいいか、事前にご希望等をお聞きして臨機応変に柔軟に対応します。)

イベントもゲストハウスもキャンプ場も、
それぞれが手作りで想いが込められています。

アウトドア初心者の方やお一人で初めての方も、
安心してご参加いただけるように、色々とご配慮しています。

何かご不明な点がございましたらお気軽にお尋ねください。

ご興味ある方のご参加をお待ちしています♪
日時:2023年7月29日(土)、7月30日(日)
7月29日 11時30分 和田浦駅 徒歩7分のumikazeキャンプ場集合
リトリートは、初日の17時から18時頃に終了です。
バーベキューは、初日の夜に終了です。
ゲストハウスまたはテント等宿泊の方は、翌日の朝食を食べて終了です。
(その後はプログラム等は特に用意しておりません。何かの際は流れで対応します。)

料金:1部リトリート7000円
   2部バーベキュー3000円(会場利用費、薪代含む)
   3部ゲストハウスまたはテント泊(テント、寝袋等レンタル含む)宿泊5000円

*今回はumikazeキャンプ場との合同開催になるため一律の価格で対応しています。
*ゲストハウス内のシャワーは、テント泊の方でも利用可能です。
*未成年、子どもの参加については個別にお問い合わせをお願いします。

定員:15名

*振込先等の案内が書かれた自動返信メールが届きます。
対象者:臨機応変に柔軟に対応できる方、
    自然や人に対して温かい心を持てる方、
    自然の中でリフレッシュしたい方、
    様々な価値観や考え方を尊重できる方、
持物:汚れてもいい動きやすい格好、水分、帽子、タオル、軍手、レジャーシート、初日の昼食、
   汗をかいた後の着替え、海に入られる方は水着やサンダルなど。

大まかな流れ(天候や状況により集合時間以降の変更等あり)
7月29日(土)
11時30分 和田浦駅徒歩7分のumikazeキャンプ場集合、受付、昼食(各自用意)
(車の方は別途ご連絡ください。)
12時 umikazeキャンプ場にてオリエンテーション
12時30分 道なき道を歩く探検ウォーク
13時30分 未開の山にてシンクロ意識になるワーク
14時30分 たき火で本当の自分に還る
16時30分 ビーチで波の音を聴きながらチルアウト
     *希望者は海に入れます。
     リトリート終了。駅まで徒歩7分です。
17時30分 umikazeキャンプ場にて大自然ナチュラルバーベキュー
     ここからは流れでお楽しみください♪
     *バーベキュー後に帰られる方は順次解散。
7月30日(日)
あるもので朝食をご用意します。食べられた方からお好きな時間をお過ごしください。
特にプログラムは現時点ではご用意はしていません。(予定は未定です)
チェックアウト10時です。

その他ご連絡
○イベントは出来る限り様々な事に配慮して安全に実施させていただきますので、ご理解・ご協力をどうぞ宜しくお願いします。
○雨天決行、荒天中止です。雨天時はなるべく濡れないように配慮して、臨機応変に対応します。(タープ等駆使します。)
○中止の場合は、事前に参加者へお知らせします。
○参加者にはLINE等のグループを作り、(LINEある方のみ、ない方は別途メールやFBメッセンジャーにて)お知らせします。
○ご質問等は遠慮なく主催者までご連絡ください。

スタッフ等ご紹介 

シンクロ意識ワーク講師 村上忠
元格闘家(修斗日本2位)でありながら、画家やヨガ講師、レイキヒーラーとマルチな才能を発揮して活躍している。
自然と調和したヨガは、本当の自分に戻れて、魂がなんと言っているのか、分かった気がすると好評を得ている。
最近では、エベレストの麓に奉納した絵が現地のシェルパ族たちにパワーの出る絵だと絶賛されている。


カメラマン・各種サポート 小出拓也

旅×日常×写真を楽しみながら、各地のオススメを集めています。
旅と生活のなかでご縁のあったアイテム・体験の販売や紹介。
出張移動販売/ローカルイベントおよびメディアの企画運営。
自分たちと各地のみんなの心身魂、地球環境、後世 みんなよしの仕組みをつくり中!



道なき道を歩く案内人 山口敬志
都内近郊にて、一人一人の価値観や
ライフスタイルを尊重したパーソナルトレーニングを実施。
その他、富士山サポート、秩父34巡礼110kmサポート、
トレッキングやリトリート等のアウトドア企画も計100回以上行う。
和田浦にて祖父から先祖代々と言われる山を引き継ぎ後世に活かしている。


umikazeスタッフ
武藤達也
1996年生まれ。埼玉県出身。
元々は渋谷の会社で新卒社員で働いており、2年目で脱サラしてUMIKAZEに飛び込む。
2年前から今日まで住み込みで携わっている。覚悟を決めて、貯金や失業手当を切り崩しながら、
施設を少しずつ良くしていく。真夜中に未開の山で彷徨った際には、裸足の野生児になり、下界に生還。
月日を追うごとに、たくましく強くなっている。またumikazeに来られた方たちと真心込めてふれあい、「また来たい!」と思わせる人間力を備えている。

kos(高橋幸佑)
1996年生まれ。北海道出身。就活を機に上京しフリーランスとして教育事業立ち上げに従事。
その他サッカーパーソナルコーチや無人島キャンプの運営など教育活動に力を入れる。
その後Fintechの上場企業に転職し法人営業・営業企画を経験し、
2022年2月より、自然と調和したライフスタイルのライフスタイルの実践と
拡大を志しUMIKAZEキャンプ場にジョイン。「Back To Nature〜自然への帰依〜」を
ミッションを胸に秘め、本当の豊かさとはな何か。本当の幸福とは何か、その問いと自らを模索しながら、毎日を熱く生きている。


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出羽三山周遊終わりました

2023年06月12日 | 挑戦
昨日に出羽三山周遊を終えました。

鶴岡駅をスタートして、
初日に羽黒山、月山、湯殿山と登り
2日目は六十里越街道を通り戻ってきました。














初日、2日目の距離は計97km(初日約56km、2日目約41km)で、想定以上に大変でしたが、様々な御加護や応援があり、天候にも恵まれ運良く無事に巡ってこれました。
本当にありがとうございます!

現在(羽黒山)・過去(月山)・未来(湯殿山)を巡る「生まれかわりの旅」と言われている出羽三山ですが、

生きているというよりも
生かされているという感覚を強く強く個人的には感じました。

なんだか生まれ変わった気がします。
具体的には説明はできないですが。。。

古から続く修験の山は、言葉に言い尽くせず頭も回りません。

とりあえず全てを出して精魂尽き果てたので休みます。
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出羽三山からの挑戦状

2023年06月10日 | 挑戦
昨年、仕事がなくなった時期があり、「これはチャンスだ!」と思い立って1300年前から続くと言われる修験道"大峯奥駈道"に挑みました。

常にアップダウンのある約100kmの道は、予想を遥かに上回るきつさで、約15〜20kg弱のザックを背負いながら進みました。たまたま山奥の避難小屋で一緒になった方とタッグを組んだおかげで2泊3日で運良くたまたま踏破ができました。

その3日目の道中に、

『玉置神社からの奥駈道。
日本酒の四合瓶が落ちている。
拾いたいけど、
これ以上荷物はザックに入らないけど、
えーーーい、拾っちゃえ!
「月山」という名前の日本酒だった。』






という出来事がありました。

次は月山だ!!
出羽三山が挑戦状を出したに違いない!!

という勝手な思い込みに身を任せて、準備を進めること約1年。




クマ対策として蟲笛の練習を行い、
(風の谷のナウシカ先生を真似て)

魔除け対策としての法螺貝は騒音になり練習できず。ドンマイ。。。

お化けが出ないかが心配です。

とりあえず東京から夜行バスに乗り、鶴岡駅近くへ。






これから月山、羽黒山、湯殿山の出羽三山を巡ってきます。

歩いたり走ったり休んだりしながら、1泊2日(多分80kmくらい)の行程です。

道中何がやってきてくれるのか?

年に1度のバースデーチャレンジのスタート!!

PS  余談ですが、約1ヶ月前に「その月山は島根県のですよ」と居酒屋でたまたま隣りの席に座った山好きの方が私の話しを聞いて教えてくれました。「私は山形出身で、ちょうど山形の月山(銀嶺月山)を持ってきましたから。」と山形の月山を飲ませていただきました。また導かれているようです。
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移動式銭湯・マン

2023年06月08日 | イベント
先日投稿したネパール人女性ペンバさんと共通の友人である唯一の(日本に住む)日本人は、

「移動式銭湯 天真」さんでした。

ペンバさんにどこで会ったのか聞くと、大分とのこと。移動式銭湯・マンが、災害復興支援で天ヶ瀬温泉のサポートをしている時に、大分で大学生をしていたペンバさん含めたゼミ生を丁寧に案内してくださったそうです。

「山口さんのFBにいた金色の人と天真さんは何ですか?」

と聞かれたので、出会いからお話ししました。

金星からやってきたという設定のゴールド・マンは、去年の12月23日の夜に「水スポンサー募集」の抽選に見事当たり、

「明日、12月24日の夕方から夜にかけて水もらえますか?」

という移動式銭湯・マンのメッセージに、

「クリスマス・イブの夕方から夜ですね。

もちろん空いてますよ!!!!!」

と3秒で返事をして、聖なる夜に初対面したようです。





「裸になれば皆一緒」
移動式銭湯・マン

「地球人も宇宙人」
ゴールド・マン

「桶の旅人」
移動式銭湯・マン

「ちん社」
ゴールド・マン

世間からは冷ややかな目で見られ続けながらも、なんとか必死に社会にしがみついて生きていることで金気金合。








そんな移動式銭湯・マンが、
「ニューヨークで入浴」という野望のために絶賛クラウドファンディング中。


ゴールド・マンは自他共に認めるスーパーポンコツですが、移動式銭湯・マンもまたクラファンで絶賛ポンコツぶりを発揮しているようです。。。

ちなみに今年の1月2日にゴールド・マンちん社in路地裏ガレージマーケットで移動式銭湯・マンがお賽金をして引いたおみくじには、

「あきらめることをあきらめる」

書いてあったとかないとか。。。








これも何かの流れで面白そうだからと、ゴールド・マンは1ヶ月分のお小遣いを全てクラファンに注ぎ込み、移動式銭湯・マンとゴールド・マンのコラボが決まったようです。

6月24日(土)移動式銭湯劇場 天真withG 
市ヶ谷earthへとりあえずやってきてくれるようなので、とりあえず見てみたいという方や物珍しいのが好きな奇特な方は気軽にいらしてください!とのこと。


何かあるかもしれないし、

何もないかもしれない。

全ては流れのままに。

太陽系第3惑星地球にはまだまだ色々な人々が住んでいる。。。
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あなたのおかげで勉強ができ今があります。

2023年06月05日 | ネパール
エベレストの麓(約2850m)にあるモンジョ村で生まれ育ったネパール人女性ペンパさん。

現在は日本の大学を卒業し、歯科衛生士になるために栃木で専門学校に通っています。

ペンバさんが9歳まで学んだ村の学校を建てたのは日本人の方だと知り、いつか直接御礼を言いたいと思っていたそうです。

ネパールで様々な支援活動をする古屋祐輔さんを知り、そこから私を紹介し、ペンバさんの学校を建てた日本人の方に連絡を取りました。

その日本人は石川県に住む島崎さん、御年95歳です。普段は電話と手紙のやり取りでしたが、今回の話しで息子さんが手伝い、LINEが加えられネパール、石川、栃木を繋いで初対面。




島崎さんの25年前のモンジョ村の学校建設話しを聞いて、涙が止まらないペンバさん。

まだクラウドファンディング等がないその時代に、島崎さんが中心となり、みんなの力で建て、いい循環になるようにと考えて色々なアクションをしたそうです。

「モンジョ村に生まれて、学校のない場所に学校を作ってくれてありがとうございました。学校があることで勉強ができました。学校があることで親と一緒に暮らすことができました。そして今の私があります。」

と涙ながらに感謝を伝えるペンバさん。




私にとっては、学校を誰がどんな想いで作ってくれて、それに想いを馳せて感謝する感覚を持ち合わせていなかったので、横で聴きながら、なんとも言えない気持ちでした。

95歳の島崎さんから、
「一年一年吸収をする。旅をしたり、経験をたくさんすると社会をみる目が豊かになる。他人に対して優しく、自分に対しては厳しく、というのは私の主観だよ。私の想いとして、生涯勉強だと考えて努力してほしい。そして誰かの役に立ち、愉快に楽しい人生を送ってほしい」
とペンバさんにメッセージが送られました。

時代を超えて、繋がった95歳と27歳。

「父は高齢とはいえ認知もなく、足腰もしっかりしており、まだまだ生きると思います。私が先にボケないようにします笑。いつかペンバさんと父が生対面できることを楽しみにしています。」

小さなオンライン対談でしたが、周りの方々もなんだか嬉しくなる時間でした。




繋いでくれた古屋祐輔さん、
石川の島崎さんとそのご家族、
急な訪問も快く対応してくれた栃木の山口家の皆さん、

ご協力ありがとうございました🙏






PS  ペンバさんと私のFBでの共通の友人を見ると1人だけ日本人がいました。
その名は「移動式銭湯 天真」。
前に大分で会いました^ ^と嬉しそう。
まさか日本に来て、移動式銭湯・マンとゴールド・マンとつながるとは、、、
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チバルルマラニック③〜応援にやってきたUFO🛸〜

2023年06月02日 | イベント
チバルルマラニックのおまけ編です。

約37km地点の最終エイド(休憩所)で休んでいると、人が限界を超えそうな時にやってくるというゴールド•.マンが現れました。




惑星ダイソーで購入した星に金迷言メッセージを書いて渡すと、妙に頷く参加者たちがいたようです。




思考能力が落ち、頭のイカれたメッセージに共感してしまっている、早く出発しなければ!
(例 あきらめることをあきらめる、今が"最幸"、自分が選択した苦しみは快感だ、しんどいのを楽しむのも技術の内 等17個の金名言)




「ウォーミングアップ終了です。ここからが本番です!ゴールに向かってゴールドしましょう!!」

「...」






暗闇の中を歩き出して数分、

「えっ、あの光は何?」

参加者の声に空を見上げる一同。

隊列をなした光(約10個くらい?)が、

右から左に動き、パーっと消えていく。
(動画の左側 約2〜3秒)

「UFOだ!!」と誰かが叫び、みんな一様に納得している。

幻覚が見えてしまっているのか?
集団催眠にかかってしまったのか?
ゴールド・マンが呼んだのか?

定かではないが、確かに不思議な光は空を飛び、
18人中16人が目撃している。

「きっと私たちを応援にやってきたんだ!!

そうに違いない!!」

勝手な思い込みで、みんな急に元気になり、残り4kmは夜空を見上げながらエネルギーが上がっていきました。

長文お読みいただきありがゴールド🙏

チバルルマラニック2023 おしまい




PS 久々に精魂尽き果ててのんびりしようとしていたゴールド・マン。月末恒例の諸々支払いを終えたら財布がスッカラカン笑
「休んでる場合じゃない!!」と金星から声が聴こえ「よーし、また頑張りゴールド!!」と修行の旅に出たようです。。。

次回予告
□6月某日 出羽三山90kmマラニック
□6月24日(土)移動式銭湯マン✖️ゴールド・マンin市ヶ谷(仮称)
□7月8.9日(土.日)ご縁でたまたま富士登山
□7月29.30日(土.日)南房総リトリート〜山と海と火〜(仮称)
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チバルルマラニック②〜サポーター達の矜持〜

2023年06月01日 | イベント
全員がゴールまで辿り着くことができたのは、参加者たちの限界を超えた頑張りとともに、サポーター達の多大なる支援があったからこそでした。

チバルルマラニックまで全体の打ち合わせはなし。

スタッフ全員が「地雷を踏んだらサヨウナラ」的な雰囲気で生きるフリーランス。

細かく打ち合わせるのは野暮だと思い、ざっくりの流れを伝え、あとはいい塩梅と臨機応変にとお願いしました。

同行サポーターと協力してくれた元格闘家で画家の忠さん(村上忠)は、ウォーミングアップで気が充満する仙骨体操をしてくれ、なんとマンサンダルで歩きました。

それに触発されて続々とマンサンダルになる方も。

足元はなんだっていいじゃないか、
人間も動物だもの。

肩の力を抜き、あるがままに委ね、菩薩のような出立ちにみんな癒され、エネルギーが溢れ、忠観音と呼ぶとか人がいたとかいないとか。。。






地元南房総からサポートしてくれた20代青年のkos(高橋幸佑)。無人島でのサバイバルや海抜0mからの富士山登頂など様々な経験から、常に全体を見渡し、必要な場所に必要な支援を行い、参加者の能力を引き出してくれました。

岩場を見つければ、訓練のために走ってきます!と走り抜けていきます。

一体この先、どこまで走り抜けてくれるのか、知り合った参加者たちが未来を担う青年の行く末を見守る楽しみができたと喜んでいました^ ^






カメラ撮影はイベントでお馴染みになったこいちゃん(小出拓也)。

20代のこいちゃんもまた自分の能力がどのくらいなのかを知りたいとマンサンダルで挑みました。

参加者たちの自然な姿を残していきたいと御一行の前に行ったり、後ろに行ったりと大忙し。

体力の限界は超えているのに、「みんなの一生懸命な様子を写真に撮るとバイブスが上がります!」と覚醒して新たな領域に突入していきました^ ^






今回の舞台を作るきっかけとなった上総興津駅前にある青空カフェの井澤明子さん。

現地に溶け込み、インドを旅する生粋の旅人は、眺めの良き場所で絶品インドカレーを用意して待っていてくれました。

2種類のカレーをライスにかけるとみんな「美味しすぎる!!」とあっという間に完食。エネルギー満タンで歩くことができました^ ^








そしてエイドからゴール地点の宿泊、アフターパーティー、朝食その他諸々でお世話になったのかゲストハウス千倉のおへその小林徹也さん、なるみさん。

想定外の豪華なスイーツを用意してくれ、参加者からは、「ビーチでこんなの食べられるなんてしあわせー」と言う声が聴こえてきました。

ゲストハウスにカエルと願掛けして「みんながんばれー」と歌ってくれ、歌の力の偉大さを感じました♪

エイド毎に先回りしては、みんなを元気づけてくれました!






翌日もここは桃源郷かと錯覚するような時間を全員が過ごせました^ ^

そんなこんなで、

臨機応変に、
流れで、
いい塩梅に、

と適当なことばかり言っている主催者を横目に、
勝手に参加者たちをサポートしてくれて、それぞれが自分の役割を全うしながら楽しんでくれました^ ^

1日をともに過ごし、

美味しい酒を酌み交わし、

雑魚寝して朝を過ごす。




自分なりの矜持を持つ方々と、
それぞれがともに刺激し合う、
とても豊かな時間を過ごしたチバルルマラニックでした。

これでだいたいお終いですが、最後にちょっとした奇跡が起きました。

つづく

同行サポーター・協力施設紹介

村上忠 
魂似顔絵

小出拓也
はちどり屋

高橋幸佑
umikazeキャンプ場

小林徹也
なるみ
ゲストハウス千倉のおへそ

井澤明子
青空カフェ

コメント
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