来年にネパールへ柔道指導に行かれるという女性指導者が訪ねてきてくれました。
柔道名門の高校・大学を卒業し、柔道の名門でもある学校の教員になり一般的には順風満帆な人生だったのにそこを降り、柔道の持つ深い価値や考え方を伝える方法はないかと模索されながら、思考を実現されるべく動かれていました。
今回のネパールへ柔道指導も国やどこかの団体がサポートするわけでもなく、個人が支援+本人の意志。(だからここに辿り着いたのですが)
創設者である嘉納治五郎先生の教えや考え方を深く理解しようと様々な先生方と日頃から対話しているようで、私と話している際もずっと正座したまま(私なんかクソみたいな人間ですからどうぞ足を崩してくださいと伝えてもそのまま)、侍と対話しているような気分でした。
「なんでネパールだったんですか?」
と聞かれて今までの経緯を色々とお伝えしました。
2007年、人材派遣会社になんとか契約して、そこからまた別会社へと当時話題の二重派遣だった頃。(就活全敗、教員採用試験も落ち、真っ当な道からはドロップアウト)
契約が終わるタイミングで旅に出ようと働いていたスポーツクラブの昼休みに図書館へ行き、適当に10カ国くらい『地球の歩き方』を借りました。
そして昼休み後にスポーツクラブの巡回指導をして、たまたま会話したお客さんがネパール人。さっき地球の歩き方を借りましたよって話したら、ネパールいいところだから是非行ってみてください言われて紙切れを渡され、これも流れだなとそんな軽い気持ちで決めました。(迷って泊まったゲストハウス。紙切れの電話番号に通話すると、そこから徒歩5分の家だった。その方がネパールのボディービルチャンピオンで色々とお世話になったり、ストリートチルドレンと柔道したり...あの頃から行動力と運だけで生きてます笑)
あれから長いこと経ち、いまだになんだかんだ
ご縁が続いているのは天がやれと言っているんだなと思い込み、何かあった際には喜んで協力しています。
若い方が意志を貫いて生きていこうとする姿勢に頭が下がる時間でした。